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会員限定脳血管障害(脳梗塞・血栓回収)RCT・多施設・単盲検N Engl J Med 2015読了 約5分

側副血行と梗塞コアで選んで、速く回収する(ESCAPE)

Goyal M. 側副血行と梗塞コアで選んで、速く回収する(ESCAPE)(Randomized Assessment of Rapid Endovascular Treatment of Ischemic Stroke (ESCAPE)). N Engl J Med 2015.(DOI: 10.1056/NEJMoa1414905 / PMID: 25671798 / NCT01778335)

前方循環の近位頭蓋内動脈閉塞をもつ急性脳梗塞で、CTとCT血管造影により梗塞コアが小さく側副血行が中等度〜良好と判断された316例を、標準治療のみ(対照群)と標準治療+血栓回収(介入群)に割り付けた世界22施設の試験。発症12時間までを組み入れ、梗塞コアが大きい例や側副血行が不良な例は除外した。90日のmodified Rankin Scaleを主要評価項目とし、有効性が高いため試験は早期中止された。機能的自立(90日mRS 0〜2)は53.0%対29.3%(P<0.001)、主要評価項目のcommon odds ratioは2.6(95%CI 1.7〜3.8、P<0.001)。死亡は10.4%対19.0%(P=0.04)と減り、症候性頭蓋内出血は3.6%対2.7%(P=0.75)で増えなかった。介入群の頭部CTから初回再灌流までの時間は中央値84分だった。

Background

背景・CQ

前方循環の近位動脈閉塞をもつ患者では、アルテプラーゼによる治療を受けても60〜80%が発症90日以内に死亡するか、機能的自立を取り戻せない。

クリニカルクエスチョン

梗塞コアが小さく側副血行が保たれた前方循環近位閉塞の患者に、標準治療へ血栓回収を上乗せすると転帰は改善するか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

前方循環の近位頭蓋内動脈閉塞をもつ急性脳梗塞316例。発症12時間まで組み入れ。CT・CT血管造影で梗塞コアが大きい例、側副血行が不良な例は除外

I
Intervention ・ 介入

標準治療+血栓回収(利用可能な血栓除去デバイスを使用)(介入群)

vs
C
Comparison ・ 対照

標準治療のみ(対照群)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=90日のmodified Rankin Scale(0〔無症状〕〜6〔死亡〕)のスコア。比例オッズモデルによるcommon odds ratio(shift analysis)

方法:RCT・多施設・単盲検。世界22施設。前方循環の近位頭蓋内閉塞をもつ患者を、発症から12時間まで組み入れた。CTおよびCT血管造影で梗塞コアが大きい例や側副血行が不良な例は除外した。治療までの作業時間(workflow time)をあらかじめ定めた目標に対して測定した。主要評価項目は90日のmRSスコアで、比例オッズモデルにより、介入がmRSをより低いスコアへ動かす尤度としてcommon odds ratioを算出した(shift analysis)。有効性が高いため試験は早期中止された。資金は Covidien ほか。試験登録は NCT01778335。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。