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会員限定糖尿病性腎症(MRA・GLP-1)RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照N Engl J Med 2026読了 約5分

糖尿病のないCKDにフィネレノンを当てる(FIND-CKD)

Heerspink HJL. 糖尿病のないCKDにフィネレノンを当てる(FIND-CKD)(Finerenone in Persons with Chronic Kidney Disease without Diabetes (FIND-CKD)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2604625 / PMID: 42246672 / NCT05047263)

フィネレノンはこれまで「2型糖尿病を伴うCKD」でしか腎保護が示されていなかった。FIND-CKD は、糖尿病がなくRAS阻害薬を服用中の蛋白尿性CKD 1584例を対象に、フィネレノン10または20 mg/日とプラセボを比較した無作為化試験である。主要評価項目のtotal eGFR slope(ベースラインから32か月までの年平均変化量)は、フィネレノン群 −3.3 mL/分/1.73m²/年、プラセボ群 −4.0 mL/分/1.73m²/年で、差0.7(95%CI 0.3–1.1、P<0.001)。階層的検定で腎・心血管複合イベントもHR 0.77(95%CI 0.60–0.99、P=0.04)と有意に低かった。一方で高カリウム血症は17.0% vs 13.3% と増えている。「糖尿病がないから非適応」という線引きが動きうる一本。

Background

背景・CQ

非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬フィネレノンは、2型糖尿病を伴うCKDで腎・心血管アウトカムを改善することが無作為化試験で示されてきた。しかし糖尿病のないCKD患者で同じ効果が得られるかは分かっていなかった。

クリニカルクエスチョン

糖尿病を持たない蛋白尿性CKD患者において、フィネレノンはプラセボよりeGFRの低下を遅らせるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

糖尿病のない成人CKD患者1584例(eGFR 25以上90未満 mL/分/1.73m²、尿アルブミン/クレアチニン比 200以上3500以下[アルブミンmg/クレアチニンg]、RAS阻害薬を服用中)

I
Intervention ・ 介入

フィネレノン10または20 mg 1日1回(793例)

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ(791例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=total eGFR slope(ベースラインから32か月までのeGFR年平均変化量)。副次=腎または心血管イベントの複合、腎イベント複合、心血管イベント複合

方法:RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照。主要評価項目は two-slope linear spline mixed-effects model で評価した total eGFR slope。副次評価項目には、eGFRのベースラインから57%以上の低下・腎不全・心不全入院・心血管死からなる複合、その腎イベント2項目の複合、心血管イベント2項目の複合を置き、階層的検定を行った。資金提供はBayer。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT05047263。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。