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会員限定腸管感染症(CDI)RCT・非盲検・3群並行N Engl J Med 2013読了 約5分

再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症に対するドナー便の十二指腸注入(FMT)

van Nood E. 再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症に対するドナー便の十二指腸注入(FMT)(Duodenal Infusion of Donor Feces for Recurrent Clostridium difficile). N Engl J Med 2013.(DOI: 10.1056/NEJMoa1205037 / PMID: 23323867)

再発を繰り返すクロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)は、抗菌薬を続けても治りきらないことが多い。この試験は、患者を3群に無作為に割り付けた。①バンコマイシン500mg 1日4回を4日間投与したのち腸洗浄を行い、経鼻十二指腸チューブからドナー便の懸濁液を注入する群、②バンコマイシン500mg 1日4回を14日間投与する群、③バンコマイシン14日+腸洗浄群。主要評価項目は10週後までに再発なくCDI関連下痢が消失することだった。注入群16例のうち13例(81%)が1回目の注入で治癒し、残り3例に別のドナー便で2回目を行い2例が治癒。バンコマイシン単独は13例中4例(31%)、バンコマイシン+腸洗浄は13例中3例(23%)で、いずれとの比較でもp<0.001。試験は中間解析の時点で中止された。

Background

背景・CQ

再発性CDIは治療が難しく、抗菌薬治療の失敗率が高い。標準治療であるバンコマイシンを繰り返しても再発が続く患者では、次の一手が定まっていなかった。腸内細菌叢そのものを入れ替えるという発想の便微生物移植(FMT)が、抗菌薬より優れるかを直接比較した無作為化試験はそれまでなかった。

クリニカルクエスチョン

再発性CDI患者において、ドナー便の十二指腸注入はバンコマイシンより有効か?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

再発性クロストリジウム・ディフィシル感染症の患者42例(注入群16例、バンコマイシン単独群13例、バンコマイシン+腸洗浄群13例)

I
Intervention ・ 介入

バンコマイシン500mg 経口1日4回を4日間 → 腸洗浄 → 経鼻十二指腸チューブからドナー便懸濁液を注入

vs
C
Comparison ・ 対照

①バンコマイシン500mg 経口1日4回を14日間 ②バンコマイシン14日+腸洗浄

O
Outcome ・ 評価項目

主要=10週後までに再発なくCDI関連下痢が消失すること。副次=有害事象、便中細菌叢の多様性

方法:RCT・非盲検・3群並行。オランダ。中間解析の結果を受けて早期に登録が中止された。主要評価項目は10週時点でのCDI関連下痢の消失(再発なし)。注入群で初回注入が無効だった症例には、別のドナーの便で2回目の注入が行われた。便検体では細菌叢の多様性が解析され、健常ドナーとの比較が行われた。資金はオランダ保健研究開発機構(ZonMw)およびオランダ科学研究機構。試験登録は Netherlands Trial Register NTR1177。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。