特発性肺線維症の咳にガバペンチンは効くか(ガバペンチン IPF咳嗽RCT)
Zhou Y. 特発性肺線維症の咳にガバペンチンは効くか(ガバペンチン IPF咳嗽RCT)(Gabapentin for Cough in Idiopathic Pulmonary Fibrosis: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial). Chest 2026.(DOI: 10.1016/j.chest.2026.08.030 / PMID: 42668062)
特発性肺線維症(IPF)の患者で、8週以上続き日常生活を妨げる咳(VASで40mm以上)がある68例を、ガバペンチンとプラセボに1:1で割り付けた中国・単施設の二重盲検試験。ガバペンチンは最大900mg/日まで漸増して12週間投与し、その後4週間追跡した。主要評価項目は治療終了時(12週)に咳症状スコア(CSS)が50%以上下がった人の割合で、ガバペンチン群73.5%、プラセボ群26.5%、プラセボとの差は47.1ポイント(95%CI 26.1〜68.0、P<0.001)。一方で有害事象は32.4% vs 8.8%とガバペンチン群で多く、眠気・倦怠感・めまいが中心だった。有効な薬の少ないIPFの咳に選択肢を示した一方、症例数は少なく単施設である。
背景・CQ
IPFでは咳がよくみられ、生活の質を大きく損なうが、効果の確かな治療はほとんどない。ガバペンチンは原因のはっきりしない難治性慢性咳嗽で咳を減らすことが示されてきたが、IPFに伴う咳でも効くのか、安全に使えるのかは分かっていなかった。
IPFに伴う慢性の咳に、ガバペンチンはプラセボより咳を減らすか?
研究デザイン(PICO)
ATS/ERS/JRS/ALATガイドラインでIPFと診断され、8週を超える慢性咳嗽があり咳のVASが40mm以上の患者68例(中国・同済大学附属同済医院)
ガバペンチン(最大900mg/日まで漸増、12週間)
プラセボ
主要=治療終了時(12週)の咳改善率(咳症状スコアが開始時から50%以上低下した人の割合)。ほかに安全性
方法:RCT・単施設・二重盲検・プラセボ対照。中国の同済大学附属同済医院で、2021年5月1日から2024年12月31日までに72例をスクリーニングし、68例をガバペンチン群とプラセボ群に1:1で割り付けた。ガバペンチンは最大900mg/日まで漸増して12週間投与し、治療終了後4週間の追跡期間を設けた。主要評価項目は治療終了時の咳改善率で、咳症状スコア(CSS)の合計が開始時から50%以上下がった人の割合と定義した。安全性は1回以上投与を受けた全例で評価した。試験終了前に5例が脱落した。各群の割付人数は抄録からは取得できていない。試験登録は中国臨床試験登録センター(ChiCTR2100045202)で、NCT番号は無い。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。