中国人成人の肥満に対するマズデュタイド9mg週1回(GLORY-2)
Gao L. 中国人成人の肥満に対するマズデュタイド9mg週1回(GLORY-2)(Mazdutide 9 mg Once Weekly for Weight Reduction in Chinese Adults with Obesity (GLORY-2)). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.8142 / PMID: 42251595 / NCT06164873)
肥満は中国でも主要な公衆衛生課題である。マズデュタイドはグルカゴン受容体とGLP-1受容体のデュアルアゴニストで、既存のGLP-1単独薬やGIP/GLP-1デュアル薬とは作用機序が異なる。BMI30以上の中国人成人を2:1でマズデュタイド9mg週1回またはプラセボに割り付け、60週投与。体重変化率は−16.65%対−1.50%(群間差−15.15%、P<.001)、5%以上の減量達成は84.3%対33.1%(差51.6%、P<.001)。一方で嘔吐53.1%対1.3%、悪心46.9%対3.2%、下痢39.4%対6.5%と消化器症状は多く、有害事象による中止は2.9%対0%だった。
背景・CQ
肥満は世界的な問題であり、中国でも主要な公衆衛生課題になっている。GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1デュアルアゴニストの有効性は示されてきたが、グルカゴン受容体とGLP-1受容体のデュアルアゴニストであるマズデュタイドを、中国人の肥満集団で第3相として検証したデータは限られていた。
BMI30以上の中国人成人で、マズデュタイド9mg週1回はプラセボより体重を減らすか?
研究デザイン(PICO)
BMI30以上の中国人成人461例(2型糖尿病の有無は問わない)。女性295例(64.0%)、平均年齢33.9歳、体重94.0kg、BMI 34.3、2型糖尿病の合併16.1%
マズデュタイド9mg 週1回 皮下注(割り付け308例、投与307例)に加え、カロリー制限食と身体活動の増加
プラセボ(154例)に加え、同様の生活指導
共主要=60週時点の①ベースラインからの体重変化率、②5%以上の体重減少を達成した割合。安全性=有害事象、投与中止
方法:RCT・第3相・多施設・二重盲検・プラセボ対照。中国27施設で2023年12月から2025年11月まで実施した。参加者を2:1の比でマズデュタイド9mg週1回皮下注またはプラセボに無作為化し、カロリー制限食と身体活動の増加を併用したうえで60週間投与した。有効性および安全性の解析は、試験治療を1回以上受けた参加者を対象とした。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。