第3世代EGFR-TKI後に進行したEGFR変異陽性NSCLCへのイボネスシマブ+化学療法(HARMONi)
Le X. 第3世代EGFR-TKI後に進行したEGFR変異陽性NSCLCへのイボネスシマブ+化学療法(HARMONi)(Ivonescimab plus Chemotherapy in EGFR-mutated NSCLC after Progression on EGFR-TKI (HARMONi)). Lancet Oncol 2026.(DOI: 10.1016/S1470-2045(26)00282-2 / PMID: 42636833 / NCT06396065)
第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)で病勢進行した、IIIB/IIIC期またはIV期の非扁平上皮・EGFR変異陽性NSCLC 438例を、イボネスシマブ(20mg/kg)+ペメトレキセド+カルボプラチンと、プラセボ+同じ化学療法に1:1で割り付けた第3相二重盲検試験(アジア・欧州・北米114施設)。主要評価項目のひとつ、盲検独立中央判定による無増悪生存(PFS)は中央値 6.8か月 vs 4.4か月(HR 0.52、95%CI 0.41〜0.66、p<0.0001)。もうひとつの主要評価項目の全生存(OS)は中央値 16.8か月 vs 14.0か月(HR 0.79、95%CI 0.62〜1.01)で、有意差は示されなかった。治療関連の重篤な有害事象は 28% vs 15%。「PFSは明確に延びたが、OSはまだ証明されていない」という読み方を求める試験。
背景・CQ
EGFR変異陽性NSCLCは第3世代EGFR-TKI(オシメルチニブなど)で治療されるが、進行後の標準はプラチナ併用化学療法で、成績は限られる。イボネスシマブは PD-1 と VEGF を同時に標的とする二重特異性抗体で、NSCLC で臨床効果が報告されていた。
第3世代EGFR-TKI後に進行したEGFR変異陽性NSCLCに、化学療法へイボネスシマブを上乗せすると、無増悪生存と全生存は延びるか?
研究デザイン(PICO)
18歳以上(アジアでは75歳以下)、IIIB/IIIC期またはIV期の非扁平上皮・EGFR変異陽性NSCLC、第3世代EGFR-TKI治療後に病勢進行、ECOG PS 0〜1。438例(ITT)
イボネスシマブ 20mg/kg+ペメトレキセド 500mg/m²+カルボプラチン AUC5、3週ごと静注(219例)
プラセボ+同じ化学療法(219例)
主要=盲検独立中央判定による無増悪生存、および全生存(ITT集団)。安全性
方法:RCT・第3相・多施設・二重盲検・プラセボ対照。アジア・欧州・北米の114施設。2022年1月25日〜2024年10月1日に660例をスクリーニングし、438例を1:1で割り付けた(各群219例)。割り付けは中央のIVRS/IWRSで行い、登録時の脳転移の有無と地域で層別化した。主要評価項目は盲検独立放射線判定委員会による無増悪生存と全生存(ITT)。安全性は試験治療を1回以上受けた患者で評価した。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT06396065。登録は完了し、治療と追跡は継続中。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。