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会員限定脳血管障害(脳梗塞・血栓回収)RCT・多施設・前向き・非盲検・評価者盲検エンドポイントBMJ 2026読了 約4分

血栓回収後72時間の頭部挙上と90日の機能予後(HeadSOAR)

Yuan Z. 血栓回収後72時間の頭部挙上と90日の機能予後(HeadSOAR)(Head Positioning After Endovascular Therapy for Acute Stroke Due to Large Vessel Occlusion (HeadSOAR)). BMJ 2026.(DOI: 10.1136/bmj-2026-100363 / PMID: 42624516 / NCT06115707)

前方循環の大血管閉塞による急性脳梗塞で、血栓回収により eTICI 2b以上の再灌流が得られた1368例を、頭部挙上30〜40°と水平位0〜10°に1:1で割り付け、72時間その体位を維持した。主要評価項目である90日後の modified Rankin Scale のシフト解析は、調整generalized odds ratio 1.12(95%CI 0.97–1.29、P=0.14)で有意差なし。90日全死亡も18.3% vs 20.3%(調整リスク比0.86、95%CI 0.69–1.07、P=0.18)で有意差なし。「ベッドの角度」という、どの病院でも今日から変えられコストのかからない介入を、1368例の無作為化で正面から検証した一本。ただし著者自身が「わずかだが臨床的に意味のある利益の可能性は残る」と書いている点まで含めて読みたい。

Background

背景・CQ

急性脳梗塞の患者をどの角度で寝かせるかは、施設ごとの慣習で決まっていることが多い。血栓回収で再灌流が得られた後、頭部を挙上すべきか水平に保つべきかは定まっていなかった。

クリニカルクエスチョン

前方循環大血管閉塞に対する血栓回収で再灌流が得られた患者で、頭部挙上30〜40°は水平位0〜10°より90日の機能予後を改善するか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

18歳以上、前方循環の大血管閉塞による急性脳梗塞で、血栓回収後に eTICI(expanded thrombolysis in cerebral infarction)スコア2b以上の再灌流が得られた患者1368例

I
Intervention ・ 介入

頭部挙上30〜40°を血栓回収後72時間維持(685例)

vs
C
Comparison ・ 対照

水平位0〜10°を血栓回収後72時間維持(683例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=無作為化から90日後の modified Rankin Scale(0〜6)のシフト解析による機能予後。主要安全性=90日全死亡

方法:RCT・多施設・前向き・非盲検・評価者盲検エンドポイント。中国の包括的脳卒中センター67施設で、2023年11月16日〜2025年1月23日に登録。1:1で無作為化し、割り付けられた体位を72時間維持した。有効性解析は無作為化された全解析対象集団、安全性解析は安全性集団(無作為化集団と同一)。調整モデルには年齢、ベースラインNIHSS、ベースラインASPECTS、閉塞部位、最終健常確認時刻から無作為化までの時間を含めた。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT06115707。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。