ニンテダニブはIPF以外の進行性線維化ILDでもFVC低下を抑える(IPFと同等の効果量)― INBUILD
Flaherty. ニンテダニブはIPF以外の進行性線維化ILDでもFVC低下を抑える(IPFと同等の効果量)― INBUILD(Nintedanib in Progressive Fibrosing Interstitial Lung Diseases (INBUILD)). N Engl J Med 2019;381(18):1718-1727.(DOI: 10.1056/NEJMoa1908681 / PMID: 31566307 / NCT02999178)
IPF以外の幅広い進行性線維化性間質性肺疾患(progressive fibrosing ILD)663人(CTで線維化+進行の臨床的特徴を満たす多様な原疾患)を、ニンテダニブ150mg 1日2回 vs プラセボに無作為化(52週)。主要評価のFVC年間低下速度の群間差は、全体で107.0mL、UIP様線維化パターンで128.2mL——いずれもニンテダニブが低下を抑制。この効果量はIPFのINPULSIS(109.9mL)と同等の大きさだった。「抗線維化薬の効果はIPFに限らず、原疾患を問わず"進行性に線維化するILD"という共通の表現型に及ぶ」を示し、ニンテダニブの適応をIPFを超えて進行性線維化ILD全般へ拡大した画期的試験。
背景・CQ
IPF以外にも、関節リウマチ関連・過敏性肺炎・特発性NSIP・自己免疫関連など多様なILDが進行性に線維化する(progressive fibrosing phenotype)。これらは原疾患が違っても線維化の経過・予後がIPFに似る。
抗線維化薬ニンテダニブは、IPF以外の進行性線維化ILDでもFVC低下を抑えるか?
研究デザイン(PICO)
IPF以外の進行性線維化ILD(CTで線維化が肺の10%超+過去24か月に進行の臨床的特徴:FVC低下・症状増悪・画像進行)(n=663、多様な原疾患)。
ニンテダニブ150mg 1日2回。
プラセボ。
FVCの年間低下速度(mL/年)。全体集団とUIP様パターン集団で評価。
方法:52週・無作為化・二重盲検・プラセボ対照・多施設・国際。原疾患を問わず「進行性に線維化するILD」という表現型で組入れ。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。