INPULSIS-1/2試験:特発性肺線維症(IPF)にニンテダニブは効くのか
― FVC低下を約50%抑え、進行を遅らせた抗線維化薬の基盤試験
Richeldi L, du Bois RM, Raghu G, et al. Efficacy and Safety of Nintedanib in Idiopathic Pulmonary Fibrosis. N Engl J Med. 2014;370(22):2071–2082.(DOI: 10.1056/NEJMoa1402584 / NCT01335464・NCT01335477)
IPF(特発性肺線維症)で、チロシンキナーゼ阻害薬ニンテダニブがFVC(努力肺活量)の年間低下を約50%抑え、疾患進行を遅らせたことを、同一デザインの2試験で再現性高く示した基盤試験。下痢が高頻度だが、多くは継続可能でした。ピルフェニドンと並び「IPFは"進行を遅らせられる"病気になった」を決定づけた一本です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
IPF(特発性肺線維症)は進行性・不可逆で、長く有効薬がありませんでした。徐々にFVC(努力肺活量)が低下し、呼吸機能が落ちていく病気です。
IPFで、ニンテダニブはFVC低下(=進行)を抑えるか?
研究デザインの読み方(PICO)
IPF、FVC≥50%予測、DLco 30–79%予測
ニンテダニブ150mg×2/日
プラセボ
FVCの年間低下率
患者背景:計1,061例(ニンテダニブ638/プラセボ423)、各52週、3:2割付の同一2試験。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。