CLTIの長期予後を栄養状態込みの5項目で予測する(I-PAD NAGANOレジストリー)
Okina Y. CLTIの長期予後を栄養状態込みの5項目で予測する(I-PAD NAGANOレジストリー)(Derivation and Validation of a Risk Score Including Nutritional Status in Chronic Limb-Threatening Ischemia (I-PAD NAGANO Registry)). J Endovasc Ther 2025.(DOI: 10.1177/15266028251314691 / PMID: 39912424)
長野県の多施設前向きレジストリー(I-PAD NAGANO、2015年8月〜2016年8月登録)で、症候性下肢動脈疾患にEVTを受けた患者のうちCLTI 126例を解析。Cox多変量解析で5年の大切断回避生存(AFS)の独立予測因子はGNRI(老年栄養リスク指数)<92点、72歳以上、血液透析、心不全、貧血の5つ。関連の強さに応じて点数を付けた「I-PAD CLTIスコア」は5年AFSに対しc-index 0.80。高スコア群(≥7点、50例)の5年AFSは26.5%、低スコア群(<7点、68例)は72.1%(p<0.001)。栄養状態を1項目入れるだけで、長期予後を大きく二分できることを示した日本発のスコア。
背景・CQ
GNRI(Geriatric Nutritional Risk Index)は簡便で確立された栄養状態のスクリーニング指標である。CLTIでは栄養不良が予後に関わるが、栄養状態を組み込んで長期予後を予測するスコアは整備されていなかった。
EVTを受けるCLTI患者で、GNRIを含む簡便なスコアは長期の大切断回避生存を予測できるか?
研究デザイン(PICO)
2015年8月〜2016年8月に症候性下肢動脈疾患(LEAD)に対してEVTを受け、I-PAD NAGANOレジストリーに登録された患者のうち、CLTI 126例
GNRI<92点・72歳以上・血液透析・心不全・貧血の5項目からなるリスクスコア(I-PAD CLTIスコア)で高スコア(≥7点、50例)
低スコア(<7点、68例)
主要=5年の大切断回避生存(AFS)。スコアの判別能(c-index)
方法:観察研究・前向き・多施設・レジストリー・リスクスコアの導出と検証。長野県の多施設前向き観察レジストリー(I-PAD NAGANO)に、2015年8月〜2016年8月に症候性LEADへのEVTを受けた患者を登録した。CLTI患者を対象にCox比例ハザード回帰で5年AFSの予測因子を同定し、各因子とAFSの関連の強さに応じて点数を割り当てる5項目のリスクスコアを作成した。スコアの予測性能はc-indexで評価した。検証の方法(内部検証か外部検証か)、および高・低スコア群の合計が126例に満たない理由(118例)は抄録に記載がなく取得できていない。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。