産後うつに薬以外の道を――対人関係療法(O'Hara 2000)
. 産後うつに薬以外の道を――対人関係療法(O'Hara 2000)(Efficacy of Interpersonal Psychotherapy for Postpartum Depression). Arch Gen Psychiatry 2000;57:1039-1045.(DOI: 10.1001/archpsyc.57.11.1039 / PMID: 11074869)
産後うつは母親本人の苦痛にとどまらず、母子の絆や子どもの発達にも影響します。授乳中で薬を避けたい――そんな母親に道はあるのか。O'Haraらの試験は、対人関係療法(IPT)が産後うつの抑うつを大きく減らし、社会適応も改善することを示しました。薬以外の確かな選択肢を5分で。
背景・CQ
産後うつは頻度が高く、母子関係・乳児の発達に負の影響を及ぼします。一方、授乳中の薬物曝露への懸念から、多くの母親は薬以外の治療を望みます。産後うつに対する心理療法の有効性を厳密に検証する研究が求められていました。IPTは、役割の移行・対人葛藤・喪失・対人スキルの欠如という対人領域を扱う構造化された治療で、出産という大きな役割移行を抱える産後期に親和性が高いと考えられます。
研究デザイン(PICO)
DSM-IVの大うつ病をもつ産後女性120例(地域から募集)
対人関係療法(IPT)12週
待機リスト対照(WLC)
抑うつ(HRSD/BDI)と社会適応。4週ごとに評価
方法:無作為化比較。盲検評価を含む。99/120が完遂。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。