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会員限定輸血医学RCT・国際多施設・二重盲検・プラセボ対照BMJ 2026読了 約4分

貧血のある心臓手術患者への術前静注鉄(ITACS)

Myles PS. 貧血のある心臓手術患者への術前静注鉄(ITACS)(Intravenous Iron to Treat Anaemia Before Cardiac Surgery (ITACS)). BMJ 2026.(DOI: 10.1136/bmj-2026-100407 / PMID: 42618081 / NCT02632760)

貧血のある待機的心臓手術患者955例を、手術の1〜26週前の静注鉄1000mgとプラセボへ二重盲検で割り付けた。主要評価項目の「術後90日間で生存して自宅にいた日数」は中央値81.1日 vs 80.0日(調整中央値差1.0日、95.4%CI 0.0–2.1日、P=0.041)。副次評価項目の入院中の赤血球輸血は61.1%(262例)vs 68.2%(302例)、相対リスク0.90(95%CI 0.82–0.99)、P=0.027。主要合併症と在院日数には差がなかった。P=0.041で信頼区間の下限が0.0日という、「有意である」ことと「意味があるほど大きい」ことを分けて読む練習になる試験。

Background

背景・CQ

心臓手術を受ける患者の貧血は、輸血の必要性や術後の回復と関連する。術前に静注鉄を投与すれば輸血を減らせるのではないかと考えられてきたが、患者中心のアウトカムで検証した大規模試験は限られていた。

クリニカルクエスチョン

貧血のある待機的心臓手術患者で、術前の静注鉄は赤血球輸血と術後の回復を改善するか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

貧血があり、待機的心臓手術を受ける成人955例。除外基準はヘモグロビン異常症・鉄貯蔵異常症、腎透析、過去4週間以内のエリスロポエチンまたは静注鉄の投与

I
Intervention ・ 介入

静注鉄1000mg を手術の1〜26週前に投与

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ

O
Outcome ・ 評価項目

主要=術後90日までの「生存して自宅にいた日数(days alive and at home)」。副次=赤血球輸血の必要性、合併症

方法:RCT・国際多施設・二重盲検・プラセボ対照。10か国33施設で、2016年7月〜2023年12月に登録。コンピュータ生成のプログラムで割り付け、参加者・臨床医・データ収集者はすべて割り付けに対して盲検化された。スクリーニング2993例のうち955例が登録され、適格な修正ITT対象939例のうち921例が主要評価項目の解析対象となった。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT02632760。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。