Paper Cruxy
原著を開く
会員限定認知症(アルツハイマー病)RCT・多施設・単盲検・並行群間Lancet 2026読了 約7分

ラテンアメリカ11か国で行われた、認知機能低下予防の多因子生活習慣介入(LatAm-FINGERS)

Crivelli L. ラテンアメリカ11か国で行われた、認知機能低下予防の多因子生活習慣介入(LatAm-FINGERS)(Multidomain Lifestyle Intervention for the Prevention of Cognitive Decline in At-Risk Older Adults in Latin America (LatAm-FINGERS)). Lancet 2026.(DOI: 10.1016/S0140-6736(26)01278-X / PMID: 42442374 / NCT06492967)

ラテンアメリカ11か国で、認知症リスクスコア6以上かつ認知機能が至適でない60〜77歳の 1065例を、2年間の体系的生活習慣介入(SLI)群 539例と、柔軟な生活習慣介入=健康アドバイス(FLI)群 526例に 1:1 で割り付けた。総合認知機能スコアは両群とも経時的に上昇したが、年間変化は SLI群 0.31SD/年(95%CI 0.28–0.34)、FLI群 0.20SD/年(0.17–0.23)で、群間差は 0.11SD/年(0.06–0.15、p<0.0001)。実施可能性の指標は、リクルート効果 62.0%、SLI群の遵守率 71.6%。有害事象は SLI群 412件、FLI群 66件で、最多は筋骨格系症状(SLI群 113件[21%]vs FLI群 13件[2%])だった。

Background

背景・CQ

ラテンアメリカは認知症の負担が大きく、認知機能低下に関連する因子の有病率も高い。多因子の生活習慣介入は認知機能低下を遅らせる可能性があるが、認知症予防試験においてラテンアメリカの集団は著しく過小代表のままだった。

クリニカルクエスチョン

文化的に適合させた多因子の生活習慣介入は、ラテンアメリカの認知症高リスク高齢者で実施可能であり、総合認知機能を改善するか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

ラテンアメリカ11か国(アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、メキシコ、ペルー、ウルグアイ)の60〜77歳で、認知症高リスク(心血管危険因子・加齢・認知症リスクスコア6以上)かつ認知機能が至適でない者 1065例

I
Intervention ・ 介入

2年間の体系的生活習慣介入(SLI群、539例)。構造化された多因子介入を、監督付きのサポートとモニタリングとともに提供

vs
C
Comparison ・ 対照

柔軟な生活習慣介入(FLI群、526例)。健康アドバイスの提供

O
Outcome ・ 評価項目

主要=①試験の実施可能性(RE-AIM の Reach・Implementation・Maintenance)②2年間の総合認知機能複合スコアの変化軌跡

方法:RCT・多施設・単盲検・並行群間。11か国で実施。1719例を評価し 1065例を解析対象として 1:1 に無作為割付した。無作為化は施設で層別化し、8のブロックサイズを用いた置換ブロック法で実施。参加者と介入スタッフは割付を知っていたが、アウトカム評価者は試験期間を通じて盲検化された。登録は2021年10月27日〜2023年7月7日、最終参加者の追跡完了は2025年11月7日。資金は Alzheimer's Association。試験登録は NCT06492967。

この続きは、無料登録で読めます。

登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。

登録すると読める、この先の章
  1. 主な結果
  2. 臨床への落とし込み
  3. 結論
  4. 解釈と限界

すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。

最後まで読める3本も。

どの論文も、冒頭の2章はこのまま読めます。登録なしで最後まで読める解説も3本あります。

無料で読める3本を見る

本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。