LEGACY研究:10%痩せると、心房細動は6倍治まりやすくなる。ただし戻すと帳消しになる
Pathak RK, et al. Long-Term Effect of Goal-Directed Weight Management in an Atrial Fibrillation Cohort: A Long-Term Follow-Up Study (LEGACY). J Am Coll Cardiol. 2015;65(20):2159-69.(DOI: 10.1016/j.jacc.2015.03.002 / PMID: 25792361 / ACTRN12614001123639)
BMI 27以上の心房細動患者355例を体重減少率で3群に分け、最長5年追跡した長期フォローアップ研究。10%以上の減量群は、それ以外と比べて不整脈フリー生存の確率が6倍(95%CI 3.4–10.3、p<0.001)。一方で5%を超える体重変動があると、その利益は部分的に打ち消され、再発リスクが2倍(95%CI 1.0–4.3、p=0.02)になった。無作為化試験ではないが、危険因子管理を心房細動治療の柱に押し上げた研究。
背景・CQ
肥満と心房細動はしばしば併存する。減量が心房細動の負荷を減らすことは知られていた。
しかし、その効果が持続するのか、用量反応関係があるのか、体重の変動に影響されるのかは分かっていなかった。
心房細動をもつ肥満者において、減量と体重変動は長期のリズム制御にどう影響するか?
研究デザインの読み方(PICO)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| P(対象) | 連続する心房細動患者 1415例のうち、BMI 27 kg/m2 以上の 825例に体重管理を提案。除外基準でのスクリーニング後、355例を解析対象とした |
| I/比較 | 体重減少率で3群に分類。群1:10%以上、群2:3〜9%、群3:3%未満 |
| 体重変動 | 年ごとの追跡で体重の推移および変動を判定 |
| O(評価項目) | AF severity scale(心房細動の重症度スケール)、7日間の携帯型モニタリング、不整脈フリー生存 |
| デザイン | 長期フォローアップ研究(無作為化ではない)。目標指向型の体重管理を行い、最長5年追跡 |
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。