心停止後に意識が戻らない患者へ、酸素を絞る(LOGICAL)
Hodgson CL. 心停止後に意識が戻らない患者へ、酸素を絞る(LOGICAL)(Conservative Oxygen for Unresponsive Patients after Cardiac Arrest (LOGICAL)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2513814 / PMID: 42267831 / ACTRN12621000518864)
心停止後の高酸素は害になるのではないか、という懸念は長く議論されてきた。LOGICAL は、心停止後に意識が戻らずICUで人工呼吸を受けている成人1840例を、保守的酸素療法(SpO2上限アラーム95%、下限90%、条件が許せばFiO2を0.21まで下げる)と自由な酸素療法(上限の制限なし、FiO2の下限0.3)に割り付けた。主要評価項目である180日時点の良好な機能予後(Extended Glasgow Outcome Scale 5以上)は、保守群 313/819例(38.2%)、自由群 353/890例(39.7%)、相対リスク0.97(95%CI 0.87–1.09、P=0.65)。有害事象の報告はなかった。「酸素は絞ったほうがいい」という直感が、この設定では支持されなかった。
背景・CQ
心停止から蘇生された患者では、必要以上の酸素曝露を避けることで良好な機能予後での生存が増えるのではないか、と考えられてきた。ただし目標SpO2をどこに置くかについて、決着はついていなかった。
心停止後に意識が戻らず人工呼吸を受けている成人で、保守的酸素療法は自由な酸素療法より180日の良好な機能予後での生存を増やすか?
研究デザイン(PICO)
心停止から蘇生された後、意識が戻らずICUで人工呼吸を受けている成人1840例
保守的酸素療法(SpO2上限アラーム95%、下限90%、SpO2が下限を上回っていればFiO2を0.21まで下げる。882例)
自由な酸素療法(SpO2上限の制限なし、下限90%、人工呼吸中のFiO2下限0.3。958例)
主要=180日時点の良好な機能予後での生存(Extended Glasgow Outcome Scale[GOS-E、1=死亡〜8=upper good recovery]で5[lower moderate disability]以上)
方法:RCT・多施設・無作為化。オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドの53のICUで登録した。両群とも動脈血酸素飽和度(パルスオキシメトリ)の既定の下限は90%とし、保守群のみ上限アラームを95%に設定した。主要評価項目は180日時点のGOS-Eで判定した。資金提供はHealth Research Council of New Zealand ほか。試験登録は ACTRN12621000518864。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。