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会員限定胃癌RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照・第III相Lancet 2026読了 約5分

切除可能な胃・食道胃接合部腺癌に、周術期FLOTへデュルバルマブを足す(MATTERHORN)

Janjigian YY. 切除可能な胃・食道胃接合部腺癌に、周術期FLOTへデュルバルマブを足す(MATTERHORN)(Perioperative Durvalumab plus FLOT for Resectable Gastric and Gastro-oesophageal Junction Adenocarcinoma (MATTERHORN)). Lancet 2026.(DOI: 10.1016/S0140-6736(26)01254-7 / PMID: 42716074 / NCT04592913)

20か国147施設で、未治療・切除可能(stage II〜IVa)の胃または食道胃接合部腺癌の成人948例を、周術期FLOT+デュルバルマブ(474例)と、周術期FLOT+プラセボ(474例)に1:1で割り付けた第III相・二重盲検・プラセボ対照試験。すでに主要評価項目である無イベント生存(EFS)と病理学的完全奏効の改善が報告されており、今回は重要な副次評価項目である全生存(OS)の最終結果である。OSはデュルバルマブ群で有意に良好で、HR 0.78(95%CI 0.63〜0.96)、p=0.021(有意水準 p<0.0499)だった。試験治療に関連した可能性のある死亡は、デュルバルマブ群475例中6例(1%)、プラセボ群469例中2例(1%未満)。周術期の化学療法に免疫チェックポイント阻害薬を足す戦略が、胃癌で生存まで届いたことを示した試験である。

Background

背景・CQ

切除可能な胃・食道胃接合部腺癌の標準治療は、欧米では周術期FLOT(フルオロウラシル+ロイコボリン+オキサリプラチン+ドセタキセル)である。MATTERHORN では、これに抗PD-L1抗体デュルバルマブを加えることで、無イベント生存と病理学的完全奏効がすでに改善すると報告されていた。しかし、周術期の上乗せが最終的に生存期間の延長につながるかは、別に確かめる必要がある。

クリニカルクエスチョン

切除可能な胃・食道胃接合部腺癌で、周術期FLOTにデュルバルマブを足すと全生存は延びるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

未治療・根治切除が可能な stage II〜IVa の胃または食道胃接合部腺癌の成人948例(20か国147施設)

I
Intervention ・ 介入

デュルバルマブ1500mg 静注を4週ごと+FLOT(2週ごと、各サイクルの1日目と15日目)を4サイクル(術前2・術後2)、その後デュルバルマブ1500mgを4週ごとに10サイクル追加(474例)

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ+同じFLOTレジメン、その後プラセボを同様に追加(474例)

O
Outcome ・ 評価項目

本報告の主要な評価項目=ITT集団での全生存(OS)。既報の主要評価項目は無イベント生存(EFS)

方法:RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照・第III相。20か国147施設で実施し、地域・臨床的リンパ節転移の有無・PD-L1発現で層別化したブロック無作為化を行った。患者・研究者・アウトカム評価者は盲検化されている。資金はAstraZeneca。試験登録は NCT04592913。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。