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会員限定鎮静・せん妄RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照・3群並行N Engl J Med 2018読了 約5分

ICUのせん妄に対するハロペリドールとジプラシドン(MIND-USA)

Girard TD. ICUのせん妄に対するハロペリドールとジプラシドン(MIND-USA)(Haloperidol and Ziprasidone for Treatment of Delirium in Critical Illness (MIND-USA)). N Engl J Med 2018.(DOI: 10.1056/NEJMoa1808217 / PMID: 30346242 / NCT01211522)

急性呼吸不全またはショックのICU患者1,183例を登録し、そのうち低活動型または過活動型のせん妄を発症した566例(48%)を、ハロペリドール(最大20mg/日)、ジプラシドン(最大40mg/日)、プラセボの3群に二重盲検で割り付けた。主要評価項目である14日間のせん妄・昏睡のない生存日数の中央値は、プラセボ群8.5日(95%CI 5.6–9.9)、ハロペリドール群7.9日(4.4–9.6)、ジプラシドン群8.7日(5.9–10.0)で、群間差なし(P=0.26)。プラセボに対するオッズ比はハロペリドール0.88(95%CI 0.64–1.21)、ジプラシドン1.04(0.73–1.48)。30日・90日生存、人工呼吸離脱までの時間、ICU・病院退室までの時間といった副次評価項目にも差はなく、錐体外路症状の頻度も変わらなかった。なお発症したせん妄の89%は低活動型だった。

Background

背景・CQ

ICU患者のせん妄に対する抗精神病薬の効果については、データが一致していなかった。

クリニカルクエスチョン

急性呼吸不全またはショックのICU患者に生じたせん妄に対して、ハロペリドールまたはジプラシドンを投与すると、せん妄の持続期間は短くなるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

急性呼吸不全またはショックで、低活動型または過活動型のせん妄をきたしたICU患者566例(登録1,183例のうち48%がせん妄を発症)。うち89%が低活動型、11%が過活動型

I
Intervention ・ 介入

ハロペリドール静注ボーラス(最大20mg/日、192例)、またはジプラシドン静注ボーラス(最大40mg/日、190例)

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ静注(184例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=14日間の介入期間中の「せん妄も昏睡もない生存日数」。副次=30日生存、90日生存、人工呼吸からの離脱までの時間、ICU退室・退院までの時間。安全性=錐体外路症状、過鎮静

方法:RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照・3群並行。急性呼吸不全またはショックのICU患者から書面同意(本人または代諾者)を得て1,183例を登録し、せん妄を発症した566例を割り付けた。せん妄の判定は CAM-ICU を用い、その有無と副作用の有無に応じて、試験薬またはプラセボの投与量を12時間ごとに半量または倍量に調整した。試験薬またはプラセボへの曝露期間の中央値は4日(IQR 3–7)。主要評価項目は14日間の介入期間中のせん妄・昏睡のない生存日数。資金は米国NIHおよびVA Geriatric Research Education and Clinical Center。試験登録は NCT01211522。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。