同じ発熱のあいだの熱性けいれん再発を、アセトアミノフェンは防げるか
Murata S. 同じ発熱のあいだの熱性けいれん再発を、アセトアミノフェンは防げるか(Acetaminophen and Febrile Seizure Recurrences During the Same Fever Episode). Pediatrics 2018.(DOI: 10.1542/peds.2018-1009 / PMID: 30297499)
生後6〜60か月の熱性けいれん児423例を、初回けいれんから24時間まで、体温が38.0℃を超えていれば6時間ごとにアセトアミノフェン坐剤10mg/kgを投与する群(219例)と、解熱薬を投与しない群(204例)に割り付けた、日本の単施設・非盲検・前向きランダム化比較試験。プラセボは用いていない。主要評価項目である同一発熱エピソード中の熱性けいれん再発は、単変量解析でアセトアミノフェン群 9.1% 対 解熱薬なし群 23.5%(p<0.001)とアセトアミノフェン群で有意に少なかった。多変量ロジスティック回帰の最終モデルでも、アセトアミノフェン坐剤の使用が同一発熱中の再発予防に最も寄与する因子だった(オッズ比 5.6、95%信頼区間 2.3〜13.3)。「解熱薬は熱性けいれんを予防しない」という長年の通説に、条件を絞ったうえで反証を示した試験である。
背景・CQ
熱性けいれんに対して解熱薬が再発を予防するかどうかは、長く否定的に扱われてきた。一方で、発熱エピソードをまたぐ長期的な再発予防と、同じ発熱のあいだの短期的な再発予防は別の問いである。後者を計画的な投与スケジュールで検証した研究は乏しかった。
熱性けいれんを起こした児に計画的にアセトアミノフェンを投与すると、同一発熱エピソード中の再発を減らせるか?
研究デザイン(PICO)
生後6〜60か月の熱性けいれん児423例(日本の単施設に2015年5月1日から2017年4月30日に受診)
初回けいれんから24時間まで、体温が38.0℃を超えていれば6時間ごとにアセトアミノフェン坐剤10mg/kgを投与(219例)
解熱薬を投与しない(204例、プラセボなし)
主要=同一発熱エピソード中の熱性けいれん再発。副次=アセトアミノフェン使用の安全性
方法:RCT・単施設・非盲検・前向き。日本の1施設で2015年5月1日から2017年4月30日に受診した熱性けいれん児を対象とした。対照群にプラセボは投与していない。有効性は、直腸内アセトアミノフェンを投与した患者と解熱薬を投与しなかった患者の再発率を比較して検討した。多変量ロジスティック回帰分析を行った。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。