川崎病のIVIGは2g/kg単回か400mg/kg×4日か ― 549例の比較(1991)
Newburger JW. 川崎病のIVIGは2g/kg単回か400mg/kg×4日か ― 549例の比較(1991)(A Single Intravenous Infusion of Gamma Globulin as Compared with Four Infusions in the Treatment of Acute Kawasaki Syndrome). N Engl J Med 1991.(DOI: 10.1056/NEJM199106063242305 / PMID: 1709446)
4日間のガンマグロブリン静注とアスピリンの併用が冠動脈病変の予防と全身炎症の軽減に安全かつ有効であることは既に示されていた。著者らは、単回の非常に高用量のガンマグロブリン投与が標準レジメンに劣らないという仮説を立てた。急性川崎症候群の小児549例を、2g/kgを10時間かけて単回投与する群と、400mg/kgを4日間連続で毎日投与する群にランダムに割り付けた多施設比較試験。両群ともアスピリン100mg/kg/日を病日14日まで、その後3〜5mg/kg/日を投与した。年齢と性で補正した冠動脈異常の相対有病率(4日法/単回投与法)は、登録2週後 1.94(95%信頼限界 1.01〜3.71)、7週後 1.84(0.89〜3.82)。単回投与群では入院中の平均体温が低く(2日目 p<0.001、3日目 p=0.004)、発熱の平均持続時間も短かった(p=0.028)。さらに急性炎症の検査指標がより速やかに正常化した(補正血清アルブミン値 p=0.004、α1アンチトリプシン値 p=0.007、CRP値 p=0.017)。病日4日のIgG値が低いことは、冠動脈病変の有病率が高いことおよび全身炎症が強いことと関連した(p=0.005)。有害作用の発生は両群で同程度で、全体の2.7%に生じ(新規または増悪した心不全9例を含む)、いずれも一過性だった。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。