女性の単純性膀胱炎にニトロフラントイン5日 vs ホスホマイシン単回
Huttner A. 女性の単純性膀胱炎にニトロフラントイン5日 vs ホスホマイシン単回(Effect of 5-Day Nitrofurantoin vs Single-Dose Fosfomycin on Clinical Resolution of Uncomplicated Lower Urinary Tract Infection in Women). JAMA 2018.(DOI: 10.1001/jama.2018.3627 / PMID: 29710295 / NCT01966653)
非妊娠の18歳以上の女性で下部尿路感染症の症状(排尿時痛・尿意切迫・頻尿・恥骨上部圧痛)があり尿試験紙が陽性の513例を、ニトロフラントイン 100mg 1日3回5日間(255例)と、ホスホマイシン 3g 単回経口(258例)に1:1で無作為に割り付けた。主要評価項目である治療終了後28日までの臨床的治癒は ニトロフラントイン 70%(171/244)vs ホスホマイシン 58%(139/241)、差 12ポイント(95%CI 4–21)、P=.004。細菌学的治癒も 74%(129/175)vs 63%(103/163)、差 11ポイント(95%CI 1–20)、P=.04 でニトロフラントインが優った。有害事象はいずれも少なく、多くは消化器症状だった。
背景・CQ
ガイドラインが下部尿路感染症の第一選択としてニトロフラントインとホスホマイシンを推奨するようになり、両剤の使用が増えた。しかし両者を直接比較した臨床試験は乏しかった。
女性の単純性膀胱炎に対して、ニトロフラントイン5日間とホスホマイシン単回投与では、臨床的・細菌学的な治癒率に差があるか?
研究デザイン(PICO)
非妊娠の18歳以上の女性 513例(年齢中央値44歳、IQR 31–64)。下部尿路感染症の症状があり、尿試験紙で亜硝酸塩または白血球エステラーゼが陽性。試験薬に耐性の尿路病原菌の定着・既往が判明している者は除外
ニトロフラントイン 100mg 経口 1日3回 5日間(255例)
ホスホマイシン 3g 経口 単回(258例)
主要=治療終了後28日までの臨床的転帰(治癒/失敗/判定不能)。副次=細菌学的転帰、有害事象の発生
方法:RCT・多国籍・非盲検・解析者盲検。スイス(ジュネーブ)、ポーランド(ウッチ)、イスラエル(ペタフ・チクヴァ)の病院部門と外来で2013年10月〜2017年4月に登録。1:1で無作為化し、治療終了後14日と28日に来院して臨床評価と尿培養を行った。臨床的治癒は「症状・徴候が完全に消失し、それまでに失敗がないこと」、失敗は「尿路感染症のための抗菌薬の追加・変更、または効果不十分による中止」、判定不能は「感染の客観的証拠がないまま症状が持続」と定義された。試験登録は NCT01966653。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。