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会員限定多発性硬化症RCT・第3相・二重盲検・ダブルダミー・同一デザイン2試験N Engl J Med 2017読了 約6分

再発型多発性硬化症に抗CD20抗体オクレリズマブ(OPERA I・II)

Hauser SL. 再発型多発性硬化症に抗CD20抗体オクレリズマブ(OPERA I・II)(Ocrelizumab versus Interferon Beta-1a in Relapsing Multiple Sclerosis (OPERA I and II)). N Engl J Med 2017.(DOI: 10.1056/NEJMoa1601277 / PMID: 28002679 / NCT01247324・NCT01412333)

B細胞が多発性硬化症の病態に関与するという仮説を、CD20陽性B細胞を選択的に除去するヒト化モノクローナル抗体オクレリズマブで検証した2本の同一デザインの第3相試験。再発型多発性硬化症の患者821例と835例を、オクレリズマブ600mg 24週ごと静注と、インターフェロンβ-1a 44μg 週3回皮下注に無作為割り付けし、96週間追跡した。主要評価項目の年間再発率は、試験1で 0.16 対 0.29(46%低い、P<0.001)、試験2で 0.16 対 0.29(47%低い、P<0.001)。事前規定の統合解析では12週確定の障害進行が 9.1% 対 13.6%(HR 0.60、95%CI 0.45–0.81、P<0.001)、24週確定では 6.9% 対 10.5%(HR 0.60、95%CI 0.43–0.84、P=0.003)。ガドリニウム造影病変数は試験1で 0.02 対 0.29(94%減)、試験2で 0.02 対 0.42(95%減)だった。

Background

背景・CQ

多発性硬化症の病態にはT細胞だけでなくB細胞も関与することが示唆されてきた。オクレリズマブは CD20陽性B細胞を選択的に除去するヒト化モノクローナル抗体である。当時の標準的な疾患修飾薬であるインターフェロンβ-1aと比べて、B細胞を標的にする戦略が再発型多発性硬化症の疾患活動性を抑えられるかは確かめられていなかった。

クリニカルクエスチョン

再発型多発性硬化症に対して、抗CD20抗体オクレリズマブはインターフェロンβ-1aより年間再発率を減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

再発型多発性硬化症の患者 合計1,656例(試験1が821例、試験2が835例)

I
Intervention ・ 介入

オクレリズマブ 600mg を24週ごとに静注

vs
C
Comparison ・ 対照

インターフェロンβ-1a 44μg を週3回皮下注

O
Outcome ・ 評価項目

主要=年間再発率。副次=12週および24週で確定した障害進行の割合、ガドリニウム造影病変数、Multiple Sclerosis Functional Composite スコアの変化

方法:RCT・第3相・二重盲検・ダブルダミー・同一デザイン2試験。同じデザインの第3相試験を2本並行して実施した。試験1で821例、試験2で835例を、オクレリズマブ600mg 24週ごと静注群と、インターフェロンβ-1a 44μg 週3回皮下注群に無作為割り付けし、96週間治療した。主要評価項目は年間再発率。障害進行については、事前に規定した2試験の統合解析で12週確定および24週確定の割合を評価した。Multiple Sclerosis Functional Composite は歩行速度・上肢運動・認知を合わせた複合指標で、zスコアの負の値が悪化、正の値が改善を示す。資金提供は F. Hoffmann-La Roche。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT01247324 および NCT01412333。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。