慢性腰痛にマインドフルネスの集団診療を組み込む(OPTIMUM)
Morone NE. 慢性腰痛にマインドフルネスの集団診療を組み込む(OPTIMUM)(Mindfulness-Based Group Medical Visits for Chronic Low Back Pain (OPTIMUM)). JAMA Intern Med 2026.(DOI: 10.1001/jamainternmed.2026.2186 / PMID: 42371634 / NCT04129450)
米国3州のプライマリ・ケア外来に通う慢性腰痛の成人451例を、8週間のマインドフルネス集団診療(telehealthで実施、プライマリ・ケアの一部として提供)と通常ケアに1:1で割り付けた実践的ランダム化試験。主要評価項目は、ベースラインから6か月のPEG得点(痛みの強さ・生活の楽しみ・日常活動への支障)の変化。6か月時点で介入群 −1.21(95%CI −1.50〜−0.92)、対照群 −0.59(−0.86〜−0.31)、群間差 −0.62(95%CI −1.02〜−0.23)、P=.002。8週・12か月でも同方向の有意差が出たが、あらかじめ定めた臨床的に意味のある最小差(MCID)1点には、どの時点でも群間差が届かなかった。「統計的に有意」と「患者が違いを感じる」は別であることを、そのまま教えてくれる試験である。
背景・CQ
腰痛は米国のプライマリ・ケアでもっとも多く、負担も費用も大きい問題のひとつだが、いまの治療では十分に和らがないことが多い。マインドフルネスに基づく介入は慢性腰痛で有効性が示されてきたが、外来診療の仕組みに組み込まれていないため、実際にはあまり使われていない。
慢性腰痛の人に、マインドフルネスを集団診療として提供すると、通常ケアより痛みの強さと生活への支障が改善するか?
研究デザイン(PICO)
米国マサチューセッツ州・ペンシルベニア州・ノースカロライナ州のプライマリ・ケア外来に通う慢性腰痛の成人451例(平均52.1歳[SD 14.7]、女性318例[70.5%]。全員がベースラインで中等度の生活への支障あり)
OPTIMUM介入。8週間のtelehealthによるマインドフルネス集団診療プログラムを、プライマリ・ケアの一部として提供(224例)
通常ケア(227例)
主要評価項目=ベースラインから6か月のPEG(Pain, Enjoyment of Life and General Activity)得点の群間差。平均1点以上をMCIDと設定
方法:RCT・実践的(pragmatic)・多施設・2群並行。2021年5月7日〜2024年11月6日に実施し、1:1で割り付けた。主要解析はintention-to-treatで、副次解析として8週・12か月の変化を評価した。試験登録は NCT04129450。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。