骨・関節感染症への経口抗菌薬(OVIVA)
Li HK. 骨・関節感染症への経口抗菌薬(OVIVA)(Oral versus Intravenous Antibiotics for Bone and Joint Infection (OVIVA)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa1710926 / PMID: 30699315 / NCT00974493)
骨髄炎・化膿性関節炎など骨・関節感染症は、伝統的に4〜6週間の静注抗菌薬で治療されてきた。OVIVAは1054例の骨・関節感染症を、治療開始からの最初の6週間、経口 vs 静注抗菌薬に無作為化。1年時点の治療失敗は経口13.2% vs 静注14.6%で非劣性。骨という"薬が届きにくい深部組織"の感染でも、適切な経口薬なら静注に劣らないことを大規模に示した。POET(心内膜炎)と同じNEJM号に載り、"深部感染でも経口でよい"という潮流を決定づけた実践的に重要な試験。
背景・CQ
骨髄炎・化膿性関節炎・人工関節感染などの骨・関節感染症は、骨という血流に乏しく薬が届きにくい組織の感染のため、伝統的に長期(4〜6週間以上)の静注抗菌薬で治療されてきた。しかし長期静注は入院・カテーテル合併症・コスト・QOL低下を招く。適切な経口抗菌薬(骨移行の良い薬)なら静注に劣らないのではないか。骨・関節感染症の治療早期(最初の6週間)に、経口が静注に非劣性かを検証した。
骨・関節感染症の治療早期(最初の6週間)において、経口抗菌薬は静注に非劣性か?
研究デザイン(PICO)
骨・関節感染症(骨髄炎・化膿性関節炎・人工関節感染・脊椎椎間板炎など)の成人 1054例
経口抗菌薬(治療開始からの最初の6週間)
静注抗菌薬(最初の6週間)
主要=1年以内の確定的な治療失敗
方法:多施設・無作為化・非盲検・非劣性試験(英国)。抗菌薬の選択は担当医の裁量(適切な経口薬が選べることが前提)。NCT00974493。スクリーニング2077例中、適切な経口薬がないため除外されたのは80例のみ。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。