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会員限定市中肺炎RCT・多施設・非盲検・並行群間Lancet Respir Med 2026読了 約6分

呼吸窮迫の子どもの酸素投与の目標は SpO2 88%でよいか(OxyKids)

Louman S. 呼吸窮迫の子どもの酸素投与の目標は SpO2 88%でよいか(OxyKids)(Oxygen Saturation Thresholds in Children with Acute Respiratory Distress (OxyKids)). Lancet Respir Med 2026.(DOI: 10.1016/S2213-2600(26)00087-1 / PMID: 42119581 / NCT06016244)

オランダの10施設(一般病院・教育病院)で、生後6週から12歳の小児のうち、細気管支炎・下気道感染・急性ウイルス性喘鳴で酸素療法を要した566例を、SpO2目標88%(介入群282例)と92%(対照群284例)に割り付けた非盲検ランダム化試験。主要評価項目の「入院から退院基準を満たすまでの時間」は中央値 27.6時間(IQR 15.1–52.7)vs 46.6時間(IQR 24.2–85.1)、調整幾何平均比 0.64(95%CI 0.55–0.74、p<0.0001)、調整絶対差 16.8時間(95%CI 12.1–20.8、p<0.0001)。在院時間の中央値も 39.8時間 vs 60.8時間(調整差 17.6時間、95%CI 12.5–22.6、p<0.0001)。酸素療法の開始頻度も低く、投与時間も短かった(調整幾何平均比 0.64、95%CI 0.52–0.77、p<0.0001)。重篤な有害事象・退院後28日以内の受診・回復までの時間・保護者の不安に統計学的な差はなかった。

Background

背景・CQ

呼吸窮迫で入院した小児に用いられている SpO2 の目標値には根拠が乏しく、過剰な治療と入院の長期化を招くおそれがある。

クリニカルクエスチョン

呼吸窮迫で入院した小児で、SpO2 の目標を92%ではなく88%にすると、安全性を損なわずに在院時間を短くできるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

生後6週〜12歳で、細気管支炎・下気道感染・急性ウイルス性喘鳴のために酸素療法を要し、オランダの一般小児病棟に入院した小児 566例

I
Intervention ・ 介入

SpO2 目標 88%(介入群、282例/ITT 278例)

vs
C
Comparison ・ 対照

SpO2 目標 92%(対照群、284例/ITT 279例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=入院から、あらかじめ定めた退院基準を満たすまでの時間(intention-to-treat 解析)。副次・安全性=在院時間、酸素療法の開始と投与時間、重篤な有害事象、退院後28日以内の受診、回復までの時間、保護者の不安

方法:RCT・多施設・非盲検・並行群間。オランダの一般病院および教育病院10施設で実施された。施設と年齢群で層別化して1:1に割り付けている。SpO2の測定と酸素の投与(低流量または高流量経鼻カニューレ、フェイスマスク)は、参加した一般小児病棟で通常用いられている機器とプロトコルに従った。気管支拡張薬・ステロイド・栄養など、それ以外の治療は各施設のプロトコルに従っている。機器の規制上の要件から盲検化はできなかった。主要評価項目の欠測は、退院時刻から「退院基準到達から退院までの平均間隔」を引いた時刻か、最後に確認された基準到達時刻のうち遅いほうで補完し、共変量の欠測は多重代入(20データセット、Rubin's Rules)で扱った。登録期間は2023年9月5日〜2024年12月4日。資金は ZonMw ほか。試験登録は EUCTR 2023-504817-56 および ClinicalTrials.gov NCT06016244。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。