Paper Cruxy
原著を開く
会員限定軽症頭部外傷前向きコホート研究・多施設Lancet 2009読了 約6分

頭部外傷の小児でCTを省けるのは誰か ― 42,412例で導出・検証した年齢別ルール(PECARN)

Kuppermann N. 頭部外傷の小児でCTを省けるのは誰か ― 42,412例で導出・検証した年齢別ルール(PECARN)(Identification of Children at Very Low Risk of Clinically-Important Brain Injuries After Head Trauma: A Prospective Cohort Study). Lancet 2009.(DOI: 10.1016/S0140-6736(09)61558-0 / PMID: 19758692)

頭部外傷の小児へのCT撮影には、放射線誘発性悪性腫瘍のリスクがある。本研究の目的は、臨床的に重要な外傷性脳損傷(ciTBI)が極めて低リスクでCTが不要と考えられる小児を同定することだった。北米25施設の救急部門で、頭部外傷から24時間以内に受診しGlasgow Coma Scaleスコアが14〜15の18歳未満の患者を登録した。ciTBIは外傷性脳損傷による死亡、脳神経外科手術、24時間を超える挿管、2泊以上の入院と定義した。登録・解析は42,412例(導出/検証集団はそれぞれ2歳未満 8502例/2216例、2歳以上 25,283例/6411例)。CTは14,969例(35.3%)に実施され、ciTBIは376例(0.9%)脳神経外科手術は60例(0.1%)だった。検証集団における2歳未満のルール(正常な精神状態、前頭部以外の頭皮血腫がない、意識消失がないか5秒未満、重症でない受傷機転、触知可能な頭蓋骨骨折がない、保護者からみて普段どおり)のciTBIに対する陰性的中率は 1176/1176(100.0%、95%CI 99.7〜100.0)、感度 25/25(100%、86.3〜100.0)。CTを撮った2歳未満694例のうち167例(24.1%)がこの低リスク群に該当した。2歳以上のルール(正常な精神状態、意識消失がない、嘔吐がない、重症でない受傷機転、頭蓋底骨折の徴候がない、強い頭痛がない)の陰性的中率は 3798/3800(99.95%、99.81〜99.99)、感度 61/63(96.8%、89.0〜99.6)。CTを撮った2歳以上2223例のうち446例(20.1%)がこの低リスク群だった。いずれのルールも検証集団で脳神経外科手術を見逃さなかった。

この続きは、無料登録で読めます。

無料登録すると、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます。

まずは、全文を3本。

登録なしで最後まで読めるサンプルがあります。解説の深さをここで確かめてください。

無料で読める3本を見る

本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。