中リスク肺塞栓への血栓溶解療法(PEITHO)
Meyer G. 中リスク肺塞栓への血栓溶解療法(PEITHO)(Fibrinolysis for Patients with Intermediate-Risk Pulmonary Embolism (PEITHO)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa1302097 / PMID: 24716681 / NCT00639743)
血圧が保たれた"中リスク"肺塞栓(右室機能障害+トロポニン陽性)に、抗凝固だけでなく血栓溶解薬(テネクテプラーゼ)を上乗せすべきか。PEITHOは1006例で検証。複合主要評価(7日死亡or血行動態破綻)は減ったが、これは破綻の減少によるもので死亡は不変。一方で大出血・脳卒中が明確に増えた。「中リスクにルーチンの血栓溶解はしない」という現在の方針を決めた一本。
背景・CQ
肺塞栓は、ショックを伴う高リスク(massive)では血栓溶解が推奨されるが、血圧が保たれるが右室負荷のある中リスク(submassive)での適応は不明だった。抗凝固に血栓溶解薬を上乗せすることで、血行動態の破綻や死亡を減らせるか、その代償としての出血リスクはどうかを検証した。
血圧が保たれた中リスク肺塞栓に、抗凝固へ血栓溶解薬を上乗せすべきか(益は害に見合うか)?
研究デザイン(PICO)
血圧正常だが右室機能障害(心エコー/CT)+心筋傷害(トロポニン陽性)を伴う中リスク肺塞栓 1006例(平均67歳、女性52%)
体重調整テネクテプラーゼ単回ボーラス(30〜50mg)+未分画ヘパリン(n=506)
プラセボ+未分画ヘパリン(n=500)
主要=7日以内の全死亡または血行動態破綻。安全性=大出血、脳卒中
方法:多施設・二重盲検・プラセボ対照・無作為化試験。両群でヘパリンを併用し、後にワルファリンへ移行。右室機能障害は心エコー55%、心エコー+CT 30%、CT単独15%で確認。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
- Editor's Note(解釈・使いどころ)
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。