軽症脳梗塞・高リスクTIAへのDAPT(POINT)
Johnston SC. 軽症脳梗塞・高リスクTIAへのDAPT(POINT)(Clopidogrel and Aspirin in Acute Ischemic Stroke and High-Risk TIA (POINT)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa1800410 / PMID: 29766750 / NCT00991029)
軽症脳梗塞やTIA(一過性脳虚血発作)の直後は脳梗塞の再発リスクが高い。POINTは4881例の軽症脳梗塞(NIHSS≤3)/高リスクTIAを、クロピドグレル+アスピリン(DAPT)vs アスピリン単独に無作為化。主要虚血イベントを25%(5.0 vs 6.5%、HR0.75)減らしたが、大出血が増加(0.9 vs 0.4%)で早期中止。利益は発症直後(特に最初の週)に集中し、出血は時間とともに蓄積するため、"最初の約21日だけDAPT、その後は単剤"という短期併用の戦略を確立した試験。
背景・CQ
軽症脳梗塞やTIA(一過性脳虚血発作)の直後は、本格的な脳梗塞の再発リスクが特に高い(最初の数日〜数週間)。アスピリン単剤が標準だが、クロピドグレルを加えた2剤併用抗血小板療法(DAPT)で再発をさらに減らせるか(出血を増やしすぎずに)が問われた。中国のCHANCE試験が短期DAPTの有効性を示唆していた。
軽症脳梗塞・高リスクTIAにおいて、DAPTはアスピリン単独より再発を減らすか(出血を増やしすぎずに)?
研究デザイン(PICO)
軽症脳梗塞(NIHSS≤3)または高リスクTIA、発症12時間以内の成人 4881例(血栓溶解適応例・心房細動・頸動脈内膜剥離/ステント適応の高度動脈硬化例は除外)
クロピドグレル(600 mg負荷後75 mg/日)+アスピリン
アスピリン単独+プラセボ
主要(有効性)=虚血性脳卒中・心筋梗塞・虚血性血管死の複合(90日)。主要(安全性)=大出血
方法:多施設・国際・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験(269施設)。大出血の安全性シグナルで予定の83.6%登録時点で早期中止。NINDS資金。NCT00991029。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。