移植非適応の再発・難治DLBCLへのポラツズマブ上乗せ(POLARGO)
Matasar M. 移植非適応の再発・難治DLBCLへのポラツズマブ上乗せ(POLARGO)(Polatuzumab Vedotin Plus R-GemOx in Relapsed or Refractory DLBCL (POLARGO)). J Clin Oncol 2026.(DOI: 10.1200/JCO-25-02849 / PMID: 42407012)
一次治療が効かなかった再発・難治DLBCLで、自家造血幹細胞移植の適応がない患者の予後は悪く、新しい選択肢が求められている。安全性ラン・イン15例のあと、not otherwise specified または形質転換した低悪性度リンパ腫由来の再発・難治DLBCLで移植非適応の患者255例を、Pola-R-GemOx(129例)とR-GemOx単独(126例)に1:1で割り付け、21日ごと最大8サイクル投与した。主要評価項目は全生存。追跡中央値24.6か月で、全生存中央値 19.5か月(95%CI 13.3–評価不能)vs 12.5か月(95%CI 8.9–15.8)、HR 0.6(95%CI 0.43–0.83)、P=.0017。Grade3/4で多かったのは血小板減少と好中球減少。末梢神経障害はPola群57%対29%で多かったが大半がGrade1だった。致死性有害事象は15例(12%)対5例(4%)で、多くは感染(COVID-19を含む)が背景にあった。
背景・CQ
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は一次治療で治癒しうるが、再発・難治となった患者の予後は不良である。自家造血幹細胞移植が標準的な救援療法だが、年齢・併存症・臓器機能から適応外となる患者が少なくない。この集団ではR-GemOx(リツキシマブ+ゲムシタビン+オキサリプラチン)などが用いられてきたが、成績は十分ではない。ポラツズマブ ベドチンはCD79bを標的とする抗体薬物複合体で、初発DLBCLではPOLARIXでR-CHPへの組み込みが検証されている。
移植非適応の再発・難治DLBCLで、R-GemOxにポラツズマブ ベドチンを上乗せすると全生存は延びるか?
研究デザイン(PICO)
自家造血幹細胞移植の適応がない再発・難治DLBCL(not otherwise specified、または形質転換した低悪性度リンパ腫)の患者 255例
ポラツズマブ ベドチン+リツキシマブ+ゲムシタビン+オキサリプラチン(Pola-R-GemOx)、21日ごと最大8サイクル、129例
リツキシマブ+ゲムシタビン+オキサリプラチン(R-GemOx)単独、21日ごと最大8サイクル、126例
主要=全生存(overall survival)。安全性=Grade3/4有害事象、末梢神経障害、致死性有害事象
方法:RCT・第3相・多施設・非盲検・国際共同。Pola-R-GemOxの安全性ラン・イン(15例)を先行させたうえで、255例を1:1に無作為割付した。投与は21日ごと最大8サイクル。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。