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会員限定炎症性腸疾患(IBD)RCT・多施設・非盲検の長期追跡解析Lancet Gastroenterol Hepatol 2026読了 約5分

新規診断クローン病へのトップダウン治療は5年後の手術を減らすか(PROFILE 5年追跡)

Noor NM. 新規診断クローン病へのトップダウン治療は5年後の手術を減らすか(PROFILE 5年追跡)(Long-term outcomes of top-down therapy versus step-up strategy in newly diagnosed Crohn's disease: 5-year follow-up of the PROFILE trial). Lancet Gastroenterol Hepatol 2026.(DOI: 10.1016/S2468-1253(26)00192-5 / PMID: 42721994)

英国40施設で新たにクローン病と診断された成人を、診断時からインフリキシマブ+免疫調節薬を使うトップダウン治療と、従来のステップアップ治療に割り付けたPROFILE試験の長期追跡。48週の割付治療のあとは各施設の通常診療に戻し、その後最長5年分の客観的なアウトカムを診療記録から抽出した。追跡期間の中央値は1,809日。クローン病関連の腹部手術はステップアップ群26例(28件)に対しトップダウン群6例(6件)で、手術までの時間はステップアップ群で短かった(調整HR 5.23、95%CI 1.99〜13.76、p=0.0008)。クローン病関連の入院は21% vs 11%、狭窄型(B2)・穿通型(B3)への進行は17% vs 7%。重篤な感染症(6% vs 7%)と悪性腫瘍(3% vs 2%)に差はなかった。

Background

背景・CQ

クローン病の治療は、ステロイドや免疫調節薬から始め、効果が不十分なら生物学的製剤に上げていく「ステップアップ」が長く標準だった。一方で、診断早期から生物学的製剤を使う「トップダウン」は、腸管の損傷が進む前に炎症を抑えることで病気の経過そのものを変えられるのではないかと考えられてきた。PROFILE試験は48週時点でトップダウンの優位を報告しており、その差が長期の手術や合併症にまで及ぶかが問われていた。

クリニカルクエスチョン

新たに診断されたクローン病で、診断直後からのトップダウン治療は、約5年後の腸管手術・入院・病型進行を減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

英国40施設で新規にクローン病と診断された16〜80歳の成人386例(割付後に3例を不適格として除外)

I
Intervention ・ 介入

トップダウン治療(インフリキシマブ+免疫調節薬、193例)

vs
C
Comparison ・ 対照

プロトコル化されたステップアップ治療(193例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=クローン病関連の腹部手術。副次=クローン病関連の入院、B2(狭窄型)・B3(穿通型)への病型進行、重篤な感染症、悪性腫瘍

方法:RCT・多施設・非盲検の長期追跡解析。英国40施設で実施したPROFILE試験の参加者を対象に、48週の割付治療終了後は各施設の通常診療に戻し、48週以降最長5年分の客観的アウトカムを抽出した。解析は当初のランダム化に基づくITT集団で行い、48週以降のデータが無い参加者は48週時点で打ち切りとした。Kaplan-Meier法とCox比例ハザードモデルで手術までの時間などを比較した。資金はWellcomeとCelltrion。試験登録はISRCTN11808228で、完了済み。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。