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会員限定輸液・蘇生RCT・実践的試験・多施設・国際共同N Engl J Med 2026読了 約4分

小児敗血症性ショックの初期輸液はバランス晶質液か生理食塩水か ― 腎複合アウトカムは変わらない(PRoMPT BOLUS)

Balamuth F. 小児敗血症性ショックの初期輸液はバランス晶質液か生理食塩水か ― 腎複合アウトカムは変わらない(PRoMPT BOLUS)(Balanced Fluid or 0.9% Saline in Children Treated for Septic Shock (PRoMPT BOLUS)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2601969 / PMID: 42028918 / NCT04102371)

5か国47の救急部門で、生後2か月〜18歳未満の敗血症性ショック疑い+末梢循環不全のある小児9,041例を、最大48時間のバランス晶質液と0.9%生理食塩水に割り付けた実践的(pragmatic)RCT。主要評価項目は30日時点または退院時のいずれか早い時点での腎複合イベント(死亡・新規腎代替療法・持続する腎機能障害)で、137例(3.4%)vs 124例(3.0%)、差 0.4%ポイント(95%CI −0.5〜1.3)、リスク比1.10(95%CI 0.88〜1.40)、p=0.85と差がなかった。入院を要さなかった日数の中央値も両群23日で同じ。一方、検査値では高クロール血症が868例(31.4%)vs 1,383例(49.0%)、高ナトリウム血症が52例(1.8%)vs 89例(3.1%)と生食群で多く、高乳酸血症は260例(19.8%)vs 228例(16.7%)だった。

Background

背景・CQ

成人の重症患者では、生理食塩水よりバランス晶質液のほうが腎アウトカムをわずかに改善しうるという報告がある一方、大規模試験では明確な差が出ていない。小児の敗血症性ショックでどちらを第一選択にすべきかは議論が続いていた。

クリニカルクエスチョン

敗血症性ショックの治療を受ける小児で、バランス晶質液は生理食塩水より良好なアウトカムをもたらすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

生後2か月〜18歳未満で、敗血症性ショックが疑われ末梢循環が不良な小児9,041例(5か国47救急部門)

I
Intervention ・ 介入

バランス晶質液による最大48時間の輸液蘇生(解析対象4,235例)

vs
C
Comparison ・ 対照

0.9%生理食塩水による最大48時間の輸液蘇生(解析対象4,247例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=登録後30日または退院時のいずれか早い時点での腎複合イベント(死亡・新規腎代替療法・持続する腎機能障害)。副次=入院を要さなかった日数、電解質異常、安全性

方法:RCT・実践的試験・多施設・国際共同。5か国47の救急部門で実施。登録9,041例のうち、バランス晶質液群277例(6.1%)と生理食塩水群282例(6.2%)が試験から離脱し、それぞれ4,235例・4,247例が解析対象となった。資金はEunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development ほか。試験登録はNCT04102371。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。