HFNC中の中等症〜重症細気管支炎乳児に腹臥位をとらせても呼吸補助の格上げは減らない(PROPOSITIS)
Baudin F. HFNC中の中等症〜重症細気管支炎乳児に腹臥位をとらせても呼吸補助の格上げは減らない(PROPOSITIS)(Prone Positioning in Infants With Acute Bronchiolitis (PROPOSITIS)). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.11078 / PMID: 42307570 / NCT03976895)
生後6か月以下、入院24時間以内、HFNC(2 L/kg/分)を要する中等症〜重症の急性細気管支炎の乳児451例を、腹臥位群(221例)と仰臥位群(230例)に無作為に割り付けたフランス15施設の非盲検RCT。腹臥位群は最初の48時間のうち24時間以上を腹臥位で過ごした。主要評価項目である72時間以内のNPPVまたは侵襲的人工呼吸への格上げは、全体で446例中80例(17.9%)に起き、腹臥位33/220例(15.0%)vs 仰臥位47/226例(20.8%)、調整オッズ比0.66(95%CI 0.40–1.07)、P=.09で有意差はつかなかった。副次評価項目もすべて有意差なし。ただし著者自身が「信頼区間が広く、この試験は決定的ではない」と述べており、否定しきった試験ではない点が読みどころ。
背景・CQ
腹臥位が呼吸メカニクスと酸素化を改善することは示されてきたが、HFNCで管理している急性ウイルス性細気管支炎の乳児で臨床的な利益があるかは分かっていなかった。
HFNCを要する中等症〜重症の細気管支炎乳児に腹臥位をとらせると、非侵襲的・侵襲的人工呼吸への格上げは減るか?
研究デザイン(PICO)
生後6か月以下、入院24時間以内、中等症〜重症の呼吸窮迫のためHFNCを要する急性細気管支炎の乳児451例(主要解析446例、年齢中央値41日[IQR 19–72]、男児54%)
腹臥位。最初の48時間のうち24時間以上を腹臥位で過ごす(221例)
仰臥位(230例)。両群とも2 L/kg/分の標準化されたHFNC
主要=72時間以内の非侵襲的または侵襲的人工呼吸への格上げ(事前規定の基準による)。副次=独立判定委員会が判定した治療失敗、腹臥位の忍容性、在院日数、呼吸補助期間、乳児の快適さ、有害事象
方法:RCT・多施設・非盲検・並行群間。フランスの小児中間治療室または小児集中治療室15施設。2021年1月から2023年11月に登録し、退院まで追跡した(最終例の退院は2023年12月11日)。451例を無作為化し、446例を主要解析に含めた。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。