高齢者へのプラバスタチン(PROSPER)
Shepherd J. 高齢者へのプラバスタチン(PROSPER)(Pravastatin in Elderly Individuals at Risk of Vascular Disease (PROSPER)). Lancet.(DOI: 10.1016/S0140-6736(02)11600-X / PMID: 12457784)
多くのスタチン試験は中年男性が中心で、高齢者での効果は不明だった。PROSPERは5804例の70〜82歳(血管疾患既往または危険因子)を、プラバスタチン40mg vs プラセボに無作為化。主要複合(冠動脈死/MI/脳卒中)を15%(HR0.85、NNT48)減らした。ただし利益は冠動脈イベントに限られ、脳卒中・総死亡は減らず、プラバスタチン群でがんが増える懸念もあった。高齢者にもスタチンが有益なことを示しつつ、"高齢者では利益・リスクを個別に見極める"必要を提起した試験。
背景・CQ
スタチンの有効性は多数の試験で確立したが、それらの対象は主に中年男性で、高齢者(特に70歳以上)に特化した検証はなかった。高齢者は心血管リスクが高い一方、余命・併存疾患・多剤併用・非心血管死の多さから、スタチンの利益・リスクのバランスが中年とは異なりうる。70〜82歳の高齢者で、プラバスタチンが心血管イベントを減らすかを検証した。
70〜82歳の高齢者において、プラバスタチンは心血管イベントを減らすか?
研究デザイン(PICO)
70〜82歳の男女で、血管疾患既往(冠動脈・脳血管・末梢動脈=二次予防)または血管リスク因子(喫煙・高血圧・糖尿病=一次予防)を持つ人 5804例
プラバスタチン40 mg/日
プラセボ
主要=冠動脈死・非致死的心筋梗塞・致死的/非致死的脳卒中の複合
方法:多施設・国際(オランダ・スコットランド・アイルランド)・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験。平均追跡3.2年。2002年発表(試験登録制度確立前でNCT記載なし)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。