市中肺炎の低リスク患者を見分ける予測ルール(PSI / PORTスコア)
Fine MJ. 市中肺炎の低リスク患者を見分ける予測ルール(PSI / PORTスコア)(A Prediction Rule to Identify Low-Risk Patients with Community-Acquired Pneumonia (PSI)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJM199701233360402 / PMID: 8995086)
市中肺炎(CAP)の入院判断は医師の主観でばらつきが大きい。PSI(Pneumonia Severity Index、別名PORTスコア)は年齢・併存症・身体所見・検査値の20項目から点数化し、30日死亡リスクでクラスI〜Vに層別化する予測ルール。低リスク(I〜III)なら外来治療を、高リスク(IV〜V)なら入院を後押しする、CAP診療の基本ツール。 ※本ルールは1997年発表の観察研究であり臨床試験登録(NCT)はない。
背景・CQ
CAPの予後は急速回復から死亡まで幅広い。入院率や在院日数のばらつきは、医師が来院時の重症度を見積もる際の不確実性を反映している。
市中肺炎で、死亡リスクの低い患者を客観的に同定し、不要な入院を減らせる予測ルールを作れるか?
研究デザイン(PICO)
市中肺炎の成人(導出14,199例、検証38,039例+PORTコホート2,287例)
20項目から算出するPSIによる5段階リスク層別化
医師の臨床判断、他の予測指標
30日全死亡(および入院要否・ICU使用・在院日数)
方法:14,199例の入院患者データから多変量解析でルールを導出。年齢・性別・施設入所・併存症(癌・肝・心不全・脳血管・腎)・身体所見(意識障害・頻呼吸・低血圧・体温異常・頻脈)・検査/画像(pH・BUN・Na・血糖・Ht・PaO2・胸水)の20項目を点数化。ステップ1で年齢50歳以下・併存症なし・所見正常をクラスIとし、ステップ2で残りを点数によりII〜Vに分類。1991年データ38,039例とPORTコホート2,287例(入院+外来)で検証した。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。