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会員限定膵炎RCT・多施設・比較試験N Engl J Med 2014読了 約4分

重症化リスクの高い急性膵炎で、早期に経管栄養を入れるか72時間待って食べさせるか(PYTHON)

Bakker OJ. 重症化リスクの高い急性膵炎で、早期に経管栄養を入れるか72時間待って食べさせるか(PYTHON)(Early versus On-Demand Nasoenteric Tube Feeding in Acute Pancreatitis (PYTHON)). N Engl J Med 2014.(DOI: 10.1056/NEJMoa1404393 / PMID: 25409371 / ISRCTN18170985)

重症化リスクの高い急性膵炎(APACHE II 8点以上、Imrie/modified Glasgow 3点以上、またはCRP 150mg/L超)の208例を、無作為化から24時間以内に経鼻経管栄養を開始する早期群101例と、来院72時間後に経口摂取を始めて耐えられなければ経管栄養に切り替える on-demand 群104例に割り付けたオランダ19施設の試験。主要評価項目である6か月間の重大感染症(感染性膵壊死・菌血症・肺炎)または死亡の複合は、30例(30%)対28例(27%)、リスク比1.07(95%CI 0.79〜1.44)、P=0.76で差がなかった。重大感染症は25%対26%(P=0.87)、死亡は11%対7%(P=0.33)。on-demand群では104例中72例(69%)が経口摂取に耐えられ、経管栄養を必要としなかった。

Background

背景・CQ

重症急性膵炎では、腸管由来の感染を防ぐ目的で経鼻経管による早期経腸栄養がしばしば行われてきた。しかしこの戦略を支持するエビデンスは限られていた。

クリニカルクエスチョン

重症化リスクの高い急性膵炎で、24時間以内に経管栄養を始めると、72時間後から経口摂取を試す戦略より感染症や死亡を減らせるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

重症化リスクが高い急性膵炎208例(APACHE II 8点以上〔0〜71点、高いほど重症〕、Imrie または modified Glasgow 3点以上〔0〜8点、高いほど重症〕、あるいは血清CRP 150mg/L超のいずれかを満たす)

I
Intervention ・ 介入

無作為化から24時間以内に経鼻経管栄養を開始(早期群、101例)

vs
C
Comparison ・ 対照

救急受診から72時間後に経口摂取を開始し、耐えられない場合にのみ経管栄養を行う(on-demand群、104例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=6か月の追跡期間中の重大感染症(感染性膵壊死・菌血症・肺炎)または死亡の複合。副次=重大感染症、死亡

方法:RCT・多施設・比較試験。オランダの19施設で実施された。重症化リスクが高い急性膵炎の患者を、無作為化から24時間以内の経鼻経管栄養群と、救急受診から72時間後に経口食を開始する on-demand 群に割り付けた。on-demand 群では、経口摂取に耐えられない場合に経管栄養が提供された。主要評価項目は6か月の追跡期間中の重大感染症または死亡の複合とした。資金はオランダ保健研究開発機構ほか。試験登録は ISRCTN18170985。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。