中等度スタチン+エゼチミブ vs 高強度スタチン(RACING)
Kim BK. 中等度スタチン+エゼチミブ vs 高強度スタチン(RACING)(Moderate-Intensity Statin with Ezetimibe vs High-Intensity Statin Monotherapy in ASCVD (RACING)). Lancet.(DOI: 10.1016/S0140-6736(22)00916-3 / PMID: 35863366 / NCT03044665)
高リスクのASCVDでは高強度スタチンが標準だが、筋症状などで続けられない患者もいる。RACINGは3780例のASCVDを、中等度ロスバスタチン10mg+エゼチミブ vs 高強度ロスバスタチン20mgに無作為化。3年の主要複合(CV死/主要心血管イベント/非致死的脳卒中)は非劣性(9.1 vs 9.9%)で、併用群の方がLDL<70達成が多く(72 vs 58%)、不耐による中止・減量が少なかった(4.8 vs 8.2%)。"スタチンの強度を上げる代わりに、中等度スタチンにエゼチミブを足す"という、忍容性に優れた選択肢を確立した試験。
背景・CQ
高リスクのASCVD(動脈硬化性心血管疾患)では、LDLを強力に下げるため高強度スタチンが標準である。しかし高強度スタチンは、筋症状・肝酵素上昇・新規糖尿病などで忍容性の問題を生じ、続けられない患者がいる。"中等度スタチン+エゼチミブ"の併用なら、同等にLDLを下げつつ忍容性が良いのではないか。
ASCVD患者で、中等度スタチン+エゼチミブは高強度スタチン単独に非劣性か?
研究デザイン(PICO)
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の患者 3780例(韓国)
中等度スタチン+エゼチミブ(ロスバスタチン10 mg+エゼチミブ10 mg)
高強度スタチン単独(ロスバスタチン20 mg)
主要=3年時の心血管死・主要心血管イベント・非致死的脳卒中の複合(非劣性、マージン2%)
方法:多施設・無作為化・非盲検・非劣性試験(韓国26施設)。追跡3年。NCT03044665。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。