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会員限定膵癌RCT・第3相・国際・非盲検N Engl J Med 2026読了 約5分

既治療の転移性膵癌にダラキソナラシブか化学療法か(RASolute 302)

O'Reilly EM. 既治療の転移性膵癌にダラキソナラシブか化学療法か(RASolute 302)(Daraxonrasib or Chemotherapy in Previously Treated Metastatic Pancreatic Cancer (RASolute 302)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2605555 / PMID: 42223072 / NCT06625320)

膵管癌では90%超に RAS 経路の発がん性変異があるが、既治療例に効く薬は乏しかった。ダラキソナラシブは、GTP 結合型(活性型)の変異型・野生型 RAS をまとめて標的にする経口の tri-complex 阻害薬である。既治療の転移性膵管癌500例(G12変異が91.8%)を、ダラキソナラシブ248例と医師選択の化学療法252例に割り付けた。G12変異集団の全生存中央値は 13.2か月 vs 6.6か月、全体集団では 13.2か月 vs 6.7か月で、いずれもハザード比 0.40(p<0.001)。無増悪生存は G12変異集団で 7.3か月 vs 3.5か月(HR 0.45)、全体で 7.2か月 vs 3.6か月(HR 0.49、いずれも p<0.001)。Grade3以上の有害事象は 61.8% vs 69.6%、治療関連有害事象による中止は 1.2% vs 11.2% だった。

Background

背景・CQ

転移性膵管癌(mPDAC)の既治療例に対する現行治療の恩恵は限られている。膵管癌の主要なドライバーは RAS 経路の異常な活性化で、発がん性変異は90%を超える症例に存在する。ダラキソナラシブは、活性型(GTP 結合状態)の変異型および野生型 RAS を多選択的に阻害する経口の tri-complex 阻害薬である。

クリニカルクエスチョン

既治療の転移性膵管癌で、ダラキソナラシブは医師選択の化学療法より生存を延ばすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

既治療の転移性膵管癌(mPDAC)500例。うち91.8%が G12変異を有する

I
Intervention ・ 介入

ダラキソナラシブ(経口 RAS(ON) 多選択的 tri-complex 阻害薬)248例

vs
C
Comparison ・ 対照

担当医が選択した化学療法 252例

O
Outcome ・ 評価項目

二重主要評価=G12変異集団における全生存と無増悪生存。主な副次=全体集団での全生存・無増悪生存、両集団での客観的奏効と患者報告QOL。安全性

方法:RCT・第3相・国際・非盲検。担当医が選択する化学療法を対照とする。全体集団には G12、G13、Q61 の変異を持つ症例、および変異が同定されなかった症例が含まれる。二重主要評価項目は G12変異集団における全生存と無増悪生存。安全性も評価された。資金提供は Revolution Medicines。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。