RECOVERY試験(デキサメタゾン):COVID-19入院例にステロイドは効くのか
― 重症度で効果が逆転する、安価で世界を変えた一本(呼吸補助を要する患者の28日死亡を低下)
The RECOVERY Collaborative Group. Dexamethasone in Hospitalized Patients with Covid-19. N Engl J Med. 2021;384:693–704.(DOI: 10.1056/NEJMoa2021436 / NCT04381936 / ISRCTN 50189673)
COVID-19入院例で、デキサメタゾンが呼吸補助を要する患者の28日死亡を下げた一方、補助不要例には利益がなく(むしろ害の可能性)ことを示した試験。人工呼吸器(29.3% vs 41.4%)や酸素投与(23.3% vs 26.2%)を要する患者で死亡が低下。COVID-19で初めて死亡を減らした、安価で広く使える治療を示した一本です。
背景・CQ:なぜこの試験が必要だったのか
COVID-19の重症化はびまん性肺障害を伴います。ステロイドで炎症性肺障害を抑え、死亡を減らせるか ―― パンデミック下で迅速に答えるべき問いでした。
入院COVID-19で、デキサメタゾンは28日死亡を減らすか?
研究デザインの読み方(PICO)
入院中のCOVID-19患者
デキサメタゾン 6mg 経口/静注・1日1回・最長10日
通常ケア
28日死亡
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。