中等症〜重症潰瘍性大腸炎に対する抗TL1A抗体デュバキツグ(RELIEVE UCCD)
Reinisch W. 中等症〜重症潰瘍性大腸炎に対する抗TL1A抗体デュバキツグ(RELIEVE UCCD)(Efficacy and safety of duvakitug in patients with ulcerative colitis (RELIEVE UCCD)). Lancet Gastroenterol Hepatol 2026.(DOI: 10.1016/S2468-1253(26)00120-2 / PMID: 42462750 / NCT05499130)
中等症〜重症の活動性潰瘍性大腸炎の成人137例を、デュバキツグ(抗TL1A〈TNF様サイトカイン1A〉モノクローナル抗体)450mg隔週、900mg隔週、プラセボに1:1:1で割り付けた第2b相試験。いずれも負荷投与2250mgの皮下投与から開始した。主要評価項目である14週時の臨床的寛解(modified Mayoスコア)は、450mg群 47例中17例(36%)、900mg群 46例中22例(48%)、プラセボ群 44例中9例(20%)。プラセボとの事後平均反応率差は450mgで15%(95%信用区間 −3〜33)、900mgで26%(95%信用区間 8〜44)で、あらかじめ定めた閾値(事後確率0.90以上)を450mg群0.95、900mg群0.99超といずれも上回り「有効」と宣言された。有害事象の発現率はプラセボと同等(49%/43%/52%)だった。
背景・CQ
潰瘍性大腸炎は大腸・直腸を侵す慢性炎症性疾患で、既存の生物学的製剤や分子標的薬を用いても効果不十分・効果減弱・不耐となる患者が一定数残る。TL1A(TNF様サイトカイン1A)は炎症と線維化の両方に関わる分子として注目されており、これを標的とする抗体の有効性を確かめる必要があった。
中等症〜重症の活動性潰瘍性大腸炎に対して、抗TL1A抗体デュバキツグはプラセボより臨床的寛解を増やすか?
研究デザイン(PICO)
18〜75歳、中等症〜重症の活動性潰瘍性大腸炎の成人 137例(modified intention-to-treat集団)。従来治療または既承認の進行的治療に対する効果不十分・効果減弱・不耐の患者を含む
デュバキツグ 負荷2250mg皮下投与ののち、450mgを2週ごと(47例)、または900mgを2週ごと(46例)
プラセボ負荷投与ののち、プラセボを2週ごと(44例)
主要=14週時の臨床的寛解(modified Mayoスコア)。副次=安全性
方法:RCT・第2b相・多施設・プラセボ対照・ベイズ解析。2022年9月30日から2024年11月12日までに登録した。潰瘍性大腸炎患者260例をスクリーニングし、137例(53%)を1:1:1で割り付けた。主要評価項目はベイズ流の方法論で解析し、反応率がプラセボを上回る事後確率が0.90以上であればその用量を「成功」と宣言する、とあらかじめ規定した。解析対象は割り付けられた治療を1回以上受けた全例からなるmodified intention-to-treat集団。資金はTevaおよびSanofi。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。