中等症〜重症アトピー性皮膚炎に対するレズペグアルデスロイキン(REZOLVE-AD)
Silverberg JI. 中等症〜重症アトピー性皮膚炎に対するレズペグアルデスロイキン(REZOLVE-AD)(Rezpegaldesleukin for Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis (REZOLVE-AD)). Lancet 2026.(DOI: 10.1016/S0140-6736(26)01143-8 / PMID: 42628554 / NCT06136741)
生物学的製剤未使用の中等症〜重症アトピー性皮膚炎(EASI 16以上、vIGA-AD 3以上、罹患体表面積10%以上)の成人393例を、レズペグアルデスロイキン24μg/kg 2週毎、18μg/kg 2週毎、24μg/kg 4週毎、プラセボに3:3:3:2で割り付け、16週の導入期を評価した。主要評価項目のEASIのベースラインからの平均変化率は、それぞれ −61%、−58%、−53% でプラセボ −31%。プラセボとの差は −30ポイント(95%CI −41.3〜−18.0、p<0.0001)、−27ポイント(−38.5〜−15.7、p<0.0001)、−22ポイント(−33.3〜−10.3、p=0.0002)と、3群すべてが主要評価項目を達成した。ただし注射部位反応は投与群70%(223/320例)に対しプラセボ4%(3/73例)と際立って多い。第2b相であり、確認試験はこれからである。
背景・CQ
レズペグアルデスロイキンはインターロイキン2受容体作動薬で、制御性T細胞(Treg)を選択的に増やし、その機能を高める。免疫を「抑える」のではなく「調整役を増やす」という発想であり、アトピー性皮膚炎をはじめとする自己免疫・炎症性疾患に対する新しい治療アプローチとして期待されていた。
生物学的製剤未使用の中等症〜重症アトピー性皮膚炎の成人で、レズペグアルデスロイキンはプラセボよりEASIを改善するか?
研究デザイン(PICO)
18歳以上、12か月以上前に診断された確定アトピー性皮膚炎(米国皮膚科学会コンセンサス基準)で、EASI 16.0以上、vIGA-AD 3以上(中等症以上)、罹患体表面積10%以上、生物学的製剤未使用の成人393例
レズペグアルデスロイキン皮下投与。24μg/kg 2週毎(104例)/18μg/kg 2週毎(106例)/24μg/kg 4週毎(110例)
プラセボ(73例)
主要=16週時点のEASIのベースラインからの変化率(%)。安全性=治療下有害事象
方法:RCT・第2b相・多施設・二重盲検・プラセボ対照。オーストラリア、ブルガリア、カナダ、クロアチア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スペイン、米国の10か国107施設(市中研究センターまたは病院)で実施。3:3:3:2で無作為割り付けし、ベースライン重症度(vIGA-AD 3中等症 vs 4重症)と地域(北米 vs それ以外)で層別化した。割り付けは独立業者が Randomisation and Trial Supply Management 手法により対話型応答システムで実施。患者・研究者・評価者はすべて盲検化された。有効性・安全性の解析は割り付けられ試験治療を受けた全例が対象だが、Good Clinical Practice 違反により閉鎖された2施設の登録例は除外された(両施設ともデータベースロックの約300日前に閉鎖通知を受けている)。欠測値はすべて多重代入で補完。資金は Nektar Therapeutics。試験登録は NCT06136741。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。