CRRTで局所クエン酸抗凝固がフィルター寿命を延長(死亡は同等、出血は減少)― RICH
Zarbock. CRRTで局所クエン酸抗凝固がフィルター寿命を延長(死亡は同等、出血は減少)― RICH(Regional Citrate vs Heparin Anticoagulation for CRRT (RICH)). JAMA 2020;324(16):1629-1639.(DOI: 10.1001/jama.2020.18618 / PMID: 33095849 / NCT02669589)
ドイツ26施設の重症AKI 596人(早期終了)を、CRRT(CKRT)の抗凝固として局所クエン酸抗凝固(RCA)vs 全身ヘパリンに無作為化。共主要評価のうちフィルター寿命はRCAで有意に長く(中央値47 vs 26時間、差15時間、P<0.001)、もう一方の90日死亡は有意差なし。出血合併症はクエン酸で少なく、軽度の代謝異常(低Ca等)はやや増えた。ガイドラインが第一選択とする局所クエン酸抗凝固を、最大規模のRCTで裏づけた試験。
背景・CQ
CRRTの回路凝固を防ぐ抗凝固には、回路内だけに効く局所クエン酸(RCA)と全身ヘパリンがある。ガイドラインはRCAを第一選択とするが、根拠となるRCTは限られていた。
CRRTで、RCAはヘパリンよりフィルター寿命を延ばし、生存を改善するか?
研究デザイン(PICO)
重症AKIでCRRT(CKRT)を要する重症患者(n=596、独26施設、当初最大1,450予定→早期終了)。
局所クエン酸抗凝固(RCA)(フィルター前にクエン酸を添加し回路内のCaをキレート)。
全身ヘパリン抗凝固。
フィルター寿命と90日全死亡。
方法:無作為化・多施設・第3相(ドイツ、SepNet)。早期終了。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。