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会員限定尿路感染症RCT・プラセボ対照・多施設・2年間N Engl J Med 2014読了 約5分

膀胱尿管逆流のある小児への抗菌薬予防投与 ― 再発は半減、腎瘢痕は変わらず(RIVUR)

Hoberman A. 膀胱尿管逆流のある小児への抗菌薬予防投与 ― 再発は半減、腎瘢痕は変わらず(RIVUR)(Antimicrobial Prophylaxis for Children with Vesicoureteral Reflux (RIVUR)). N Engl J Med 2014.(DOI: 10.1056/NEJMoa1401811 / PMID: 24795142 / NCT00405704)

発熱性尿路感染症の小児にはしばしば膀胱尿管逆流(VUR)がみられる。試験成績が限られ一貫していなかったため、逆流のある小児での再発予防を目的とした抗菌薬予防投与の是非は議論が続いていた。初回または2回目の発熱性・症候性尿路感染症のあとにVURと診断された小児607例を対象に、トリメトプリム・スルファメトキサゾール(ST合剤)の予防投与をプラセボと比べた2年間・多施設・プラセボ対照RCT。主要評価項目である尿路感染の再発は、予防投与群 302例中39例 vs プラセボ群 305例中72例(相対リスク 0.55、95%CI 0.38〜0.78)。ハザード比では再発リスクを50%低下(HR 0.50、95%CI 0.34〜0.74)させ、指標感染が発熱性だった児(HR 0.41、0.26〜0.64)と、ベースラインで膀胱直腸機能障害のある児(HR 0.21、0.08〜0.58)で特に有効だった。一方、腎瘢痕の発生は予防投与群11.9%、プラセボ群10.2%で有意差なし。初回再発が大腸菌によった87例では、ST合剤耐性株の割合が予防投与群63%、プラセボ群19%だった。

Background

背景・CQ

発熱性尿路感染症の小児には膀胱尿管逆流がしばしば併存する。しかし逆流のある小児で再発を防ぐための抗菌薬予防投与については、試験成績が限られ一貫していないため、その使用は議論の的であった。

クリニカルクエスチョン

尿路感染症のあとに膀胱尿管逆流と診断された小児で、抗菌薬の予防投与は再発と腎瘢痕を防ぐか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

初回または2回目の発熱性あるいは症候性尿路感染症のあとに膀胱尿管逆流と診断された小児607例

I
Intervention ・ 介入

トリメトプリム・スルファメトキサゾール(ST合剤)の予防投与 302例

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ 305例

O
Outcome ・ 評価項目

主要=尿路感染の再発。副次=腎瘢痕、治療失敗(再発と瘢痕の複合)、抗菌薬耐性

方法:RCT・プラセボ対照・多施設・2年間。初回または2回目の発熱性あるいは症候性尿路感染症のあとに膀胱尿管逆流と診断された小児607例を対象とした。資金は National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases ほか。試験登録は NCT00405704。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。