進行肝細胞癌へのソラフェニブ(SHARP)
Llovet JM. 進行肝細胞癌へのソラフェニブ(SHARP)(Sorafenib in Advanced Hepatocellular Carcinoma (SHARP)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa0708857 / PMID: 18650514)
進行肝細胞癌(HCC)は長らく有効な全身療法がなかった。SHARPは602例のChild-Pugh Aの進行HCCを、経口マルチキナーゼ阻害薬ソラフェニブ vs プラセボに無作為化。全生存は10.7 vs 7.9か月(HR 0.69)、進行までの期間も5.5 vs 2.8か月と延長した。奏効率はわずか2%(腫瘍はほとんど縮まない)にもかかわらず生存が延びる——"腫瘍縮小でなく進行遅延で生存を延ばす"分子標的薬として、HCC全身療法の扉を開いた記念碑的試験。
背景・CQ
進行肝細胞癌(HCC)は、切除・局所療法の適応外となると有効な全身療法がなく、化学療法も効果に乏しかった。ソラフェニブは血管新生(VEGFR)と腫瘍増殖(Raf)を標的とする経口マルチキナーゼ阻害薬で、HCCの血管豊富な性質から期待された。
進行肝細胞癌(Child-Pugh A)で、ソラフェニブはプラセボより全生存を延長するか?
研究デザイン(PICO)
全身療法未治療の進行肝細胞癌でChild-Pugh A(肝機能保たれる)の成人 602例(欧米・多施設)
ソラフェニブ400 mg 1日2回(経口)
プラセボ
主要(デュアル)=全生存(OS)・症候性進行までの時間
方法:多施設・無作為化・二重盲検・プラセボ対照・第3相試験。第2回中間解析で有効性が明白となり早期中止。Bayer/Onyx社資金。2008年発表(本文にNCT記載なし)。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
- Editor's Note(解釈・使いどころ)
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。