社交不安症に認知療法か薬か――Clark型CTが薬に勝る(Clark 2003)
. 社交不安症に認知療法か薬か――Clark型CTが薬に勝る(Clark 2003)(Cognitive Therapy Versus Fluoxetine in Generalized Social Phobia: A Randomized Placebo-Controlled Trial). J Consult Clin Psychol 2003;71:1058-1067.(DOI: 10.1037/0022-006X.71.6.1058 / PMID: 14622081)
「人前が怖い」を病気として治す――社交不安症は薬でもCBTでも改善しますが、Clarkらの試験は、Clark-Wells型の認知療法(CT)がフルオキセチン+自己曝露に明確に優ることを示しました。しかも薬は自己曝露への上乗せがゼロ。心理療法が薬を上回ることを示した代表的な一本を5分で。
背景・CQ
社交不安症(全般性社交恐怖)は、否定的評価への恐れと回避が続く慢性疾患で、SSRIまたはCBTで治療されます。Clark-Wellsモデルは「自己注目・安全行動・否定的イメージが恐怖を維持する」と捉え、それを標的にする認知療法(CT)を開発しました。本試験はこのCTを薬と直接比較しました。
研究デザイン(PICO)
- P:DSM-IVの全般性社交恐怖(社交不安症)60例
- I/C:3群=①認知療法(CT、Clark-Wells型) ②フルオキセチン+自己曝露(FLU+SE) ③プラセボ+自己曝露(PLA+SE)
- O:社交恐怖の複合指標。16週治療→3か月のブースター(CTとFLU+SE)→12か月フォロー
方法:無作為化・プラセボ対照(薬剤部分は盲検、16週で盲検解除)。複数時点で評価。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。