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会員限定骨・関節感染症(経口抗菌薬)RCT・多施設・オープンラベル・非劣性試験・1対1割り付けN Engl J Med 2026読了 約7分

局所抗菌薬キャリアを留置した整形外科感染症:術後全身抗菌薬は短期(7日以内)で足りるか(SOLARIO試験)

McNally M. 局所抗菌薬キャリアを留置した整形外科感染症:術後全身抗菌薬は短期(7日以内)で足りるか(SOLARIO試験)(Short or Long Antibiotic Regimens in Orthopedics (SOLARIO)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2506756 / PMID: 42748421 / NCT03806166)

整形外科の感染症は、通常「手術+長期の全身抗菌薬」で治療される。手術時に感染部位へ留置する局所抗菌薬キャリア(抗菌薬を含んだ充填材)によって全身投与を短くできるかは分かっていなかった。本試験は、整形外科感染症に対する手術と局所抗菌薬キャリアの留置を受けた成人 500例を、術後の全身抗菌薬を 4週間以上(長期群) と 7日以内(短期群) に 1:1 で割り付けた多施設・オープンラベルの非劣性試験である。主要評価項目は12か月時点の「確実な治療失敗」で、割り付けを知らない判定委員会が事前規定の基準で判定した。非劣性マージンは 10ポイント。主要解析対象 475例のうち、確実な治療失敗は長期群 34/241例(14.1%)、短期群 26/234例(11.1%)。リスク差は −3.0ポイント(95%CI −9.0〜3.0)で、事前規定の非劣性マージンを満たした(負の値が短期群有利)。術後6週までに治療に関連しうる症状が出たのは、長期群 45.2% vs 短期群 17.2%(リスク差 −28.0ポイント、95%CI −36.4〜−19.6)だった。

Background

背景・CQ

整形外科感染症(骨髄炎、人工関節感染など)は、外科的デブリドマンと長期の全身抗菌薬投与の組み合わせで治療されてきた。長期投与は有害事象、静注ルートの維持、入院日数、耐性菌の面でコストが大きい。近年は手術時に感染部位へ抗菌薬を含む局所キャリアを留置する手法が広まっているが、それによって術後の全身抗菌薬をどこまで短縮できるかは不明だった。

クリニカルクエスチョン

整形外科感染症の手術で局所抗菌薬キャリアを留置した場合、術後の全身抗菌薬を7日以内で終了しても、4週間以上続けた場合に劣らないか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

整形外科感染症に対する手術を受け、局所抗菌薬キャリアを留置された成人 500例

I
Intervention ・ 介入

術後の全身抗菌薬を短期(7日以内)で終了

vs
C
Comparison ・ 対照

術後の全身抗菌薬を長期(4週間以上)継続

O
Outcome ・ 評価項目

主要=12か月時点の「確実な治療失敗」。非劣性マージン10ポイント。副次=術後6週時点で治療に関連しうる症状

方法:RCT・多施設・オープンラベル・非劣性試験・1対1割り付け。整形外科感染症に対する手術と局所抗菌薬キャリアの留置を受けた成人を、術後の全身抗菌薬を長期(4週間以上)投与する群と短期(7日以内)で終了する群に1:1で割り付けた。主要評価項目は12か月時点の確実な治療失敗で、事前規定の基準に従い、割り付けを知らされていない臨床エンドポイント委員会が判定した。非劣性マージンは10パーセントポイントとした。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。