うつ病は"次の一手"で良くなる――STAR*D
. うつ病は"次の一手"で良くなる――STAR*D(Acute and Longer-Term Outcomes in Depressed Outpatients Requiring One or Several Treatment Steps (STAR*D)). Am J Psychiatry 2006;163:1905-1917.(DOI: 10.1176/ajp.2006.163.11.1905 / PMID: 17074942 / NCT00021528)
「最初の抗うつ薬が効かない=もうダメ」ではありません。STAR\*Dは"効かなければ次の手"を段階的に試し、現実世界のうつ病患者の約半数が2段階までに寛解することを示しました。一方で、段を重ねるほど寛解は遠のき再発は増える――その厳しい現実も同時に教えてくれます。5分で。
背景・CQ
うつ病治療では、最初の抗うつ薬で寛解に至らない患者が多数います。当時、"次に何をすべきか(増強か、切替か、何へ)"を大規模・前向きに示したエビデンスは乏しく、実臨床の指針が必要でした。
研究デザイン(PICO)
- P:非精神病性の大うつ病で外来通院する成人(18–75歳)約4,000例。プライマリ・ケアと精神科の両方を含む"現実世界"の集団。
- I/C:4段階の逐次治療アルゴリズム(測定に基づくケア=QIDSで毎回評価し用量調整)
- L1:シタロプラム。L2:切替(ブプロピオン/セルトラリン/ベンラファキシン/CBT)または増強(+ブプロピオン/ブスピロン/CBT)。L3:切替(ノルトリプチリン/ミルタザピン)または増強(リチウム/T3)。L4:トラニルシプロミン、またはベンラファキシン+ミルタザピン
- O:各段の寛解率と、その後の再発率
方法:多施設・前向き。寛解=QIDS-SR ≤5(またはHAM-D ≤7)。各段で患者の受け入れ可能な選択肢に無作為割付。寛解者は12か月の自然経過追跡へ。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。