CPAP不耐のOSAへの舌下神経刺激療法(STAR)
Strollo PJ. CPAP不耐のOSAへの舌下神経刺激療法(STAR)(Upper-Airway (Hypoglossal Nerve) Stimulation for Obstructive Sleep Apnea (STAR)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa1308659 / PMID: 24401051 / NCT01161420)
CPAPは有効だが、装着できず脱落する患者も多い。STARは、舌を突き出す筋肉を動かす舌下神経を睡眠中に電気刺激して気道を開く埋め込み型デバイス(Inspire)を検証。CPAP不耐の中等〜重症OSA 126例で、AHIは32.0→15.3/h(約68%減)と改善。効いている患者で刺激をON/OFFする無作為化中断試験を行い、OFFで悪化したことから効果がデバイスに帰属すると確認。2014年FDA承認につながった。
背景・CQ
OSAへのCPAPは有効だが、アドヒアランス不良で効果が損なわれることが多い。舌下神経を睡眠中に刺激してオトガイ舌筋を活性化し、気道の開存を保つ「上気道刺激(UAS)」が、CPAP不耐の中等〜重症OSAで安全かつ有効かを検証した。
CPAP不耐の中等〜重症OSA患者に対し、舌下神経刺激(上気道刺激)は12か月時点でAHIを改善し安全に使えるか?
研究デザイン(PICO)
CPAP不耐の中等〜重症OSA成人 126例(AHI 20〜50、BMI≤32、中枢/混合が25%未満、著明な扁桃肥大なし、薬物誘発睡眠内視鏡=DISEで同心性虚脱なし)
片側舌下神経刺激(Inspire上気道刺激システム)の植込み
反応例を対象とした無作為化・治療中断(ON群 vs OFF群、副次的評価)
主要=12か月時点のAHIと酸素飽和度低下指数(ODI)。副次=Epworth眠気尺度、FOSQ、SaO2<90%の睡眠時間割合
方法:米国・欧州22施設の前向き・多施設・単群コホート。植込み後12か月で睡眠検査を実施しベースラインと比較。加えて、反応した連続46例を1:1でON(治療維持)群/OFF(治療中断)群に無作為化する治療中断試験を組み込んだ。平均年齢54.5歳、83%が男性、平均BMI 28.4。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。