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会員限定脂質異常症RCT・二重盲検・プラセボ対照・一般診療所ベースN Engl J Med 2026読了 約4分

心血管疾患のない70歳以上へのアトルバスタチン一次予防(STAREE)

Zoungas S. 心血管疾患のない70歳以上へのアトルバスタチン一次予防(STAREE)(Atorvastatin, Cardiovascular Events, and Disability-free Survival in Older Adults (STAREE)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2607314 / PMID: 42670961 / NCT02099123)

オーストラリアの一般診療所で、心血管疾患・糖尿病・認知症の既往がない70歳以上の地域住民9,971例を、アトルバスタチン40mg 1日1回とプラセボに割り付けた二重盲検試験。主要評価項目は2つあり、階層的に検定した。中央値5.9年の追跡で、主要心血管イベント(心血管死・非致死的心筋梗塞・脳卒中・冠血行再建)はアトルバスタチン群297例(1,000人年あたり10.9)vs プラセボ群412例(15.5)、HR 0.70(95%CI 0.61〜0.82、P<0.001)。一方、死亡・認知症・持続的な身体障害の複合は637例(21.6)vs 676例(23.0)、HR 0.94(95%CI 0.84〜1.05、P=0.25)で差がなかった。重篤な有害事象は両群2.7%で、筋骨格系・肝胆道系・糖尿病関連の有害事象はアトルバスタチン群で多かった。

Background

背景・CQ

スタチンによる心血管疾患の一次予防は中年層では確立しているが、70歳以上の高齢者では、ランダム化試験で直接確かめられた根拠が乏しかった。高齢者では心血管イベントを減らすことに加えて、「自立して長く暮らせるか」という視点が重要になる。外来で「もう高齢だからスタチンは要らないのでは」と迷う場面は多い。

クリニカルクエスチョン

心血管疾患のない70歳以上の高齢者にアトルバスタチンを使うと、心血管イベントを減らし、障害のない生存を延ばせるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

心血管疾患・糖尿病・認知症の既往がない、地域在住の70歳以上の成人9,971例(オーストラリア)。平均年齢74.7±4.5歳、女性51.9%

I
Intervention ・ 介入

アトルバスタチン40mg 1日1回(4,984例)

vs
C
Comparison ・ 対照

外見が同一のプラセボ(4,987例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要①=心血管死・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中・冠血行再建の複合。主要②=全死亡・認知症・持続的な身体障害の複合(障害のない生存)

方法:RCT・二重盲検・プラセボ対照・一般診療所ベース。オーストラリア各地の一般診療所で登録し、1:1でアトルバスタチン40mgかプラセボに割り付けた。主要評価項目は心血管イベントと障害のない生存の2つで、あらかじめ決めた階層的検定の順で解析した。追跡期間の中央値は5.9年。資金はオーストラリア国立保健医療研究評議会ほか。試験登録はNCT02099123。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。