重症AKIで前倒しRRTは90日死亡を減らさず、むしろ透析依存を増やす(最大規模)― STARRT-AKI
STARRT-AKI Investigators. 重症AKIで前倒しRRTは90日死亡を減らさず、むしろ透析依存を増やす(最大規模)― STARRT-AKI(Accelerated vs Standard RRT Initiation in AKI (STARRT-AKI)). N Engl J Med 2020;383(3):240-251.(DOI: 10.1056/NEJMoa2000741 / PMID: 32668114 / NCT02568722)
多国間2,927人(この領域で最大規模)の重症AKIを、前倒し(accelerated)vs 標準(standard)のRRT開始に無作為化。90日死亡は前倒し43.9% vs 標準43.7%、RR 1.00(P=0.92)で差なし。むしろ生存者の90日透析依存は前倒しで高く(10.4% vs 6.0%)、低血圧・低リン血症などの有害事象も多かった。「急いでも生存は改善せず、腎回復をかえって妨げうる」ことを大規模に示し、開始時期論争に決着をつけた中心的試験。
背景・CQ
ELAIN(早期有利)とAKIKI/IDEAL-ICU(差なし)で結論が割れていた。
大規模に検証して、前倒しのRRT開始は標準より90日死亡を減らすか?腎回復に影響するか?
研究デザイン(PICO)
重症AKIの重症患者で、緊急のRRT適応がない(n=2,927、15か国168施設)。
適格基準を満たして12時間以内にRRT開始。
K≥6.0、HCO3≤12、重症呼吸不全(P/F<200相当)、またはAKIが72時間以上遷延などの基準が出るまでRRTを控える。
90日全死亡。主要二次:生存者の90日透析依存(腎回復)。
方法:無作為化・非盲検・多国間・第3相。標準群でも明確な適応で適切に開始。モダリティは施設裁量。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。