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会員限定大腸癌RCT・多施設・第3相の長期追跡アップデート解析J Clin Oncol 2026読了 約6分

局所進行直腸癌の短期放射線+化学療法 5年成績(STELLAR)

Tang Y. 局所進行直腸癌の短期放射線+化学療法 5年成績(STELLAR)(Five-Year Outcomes of Short-Term Radiotherapy Plus Chemotherapy for Locally Advanced Rectal Cancer (STELLAR)). J Clin Oncol 2026.(DOI: 10.1200/JCO-25-02387 / PMID: 42507974)

中下部の局所進行直腸癌を、短期放射線ののち化学療法を行うSCRTベースのtotal neoadjuvant therapy(TNT)と、標準の長期化学放射線療法(CRT)に割り付けたSTELLAR試験の5年アップデート。追跡中央値68.7か月で、主要評価項目だった5年無病生存は62.0% vs 58.7%(HR 0.849、95%CI 0.662–1.089)で差がつかなかった一方、5年全生存は78.1% vs 69.7%(HR 0.739、95%CI 0.550–0.993)とTNT群で有意に良好だった。遠隔転移率・局所再発率は両群で同様。ESMO基準の高リスク患者ではOSのHRが0.663(95%CI 0.469–0.937)とさらに差が開き、再発した患者でも再発後の無増悪生存(HR 0.691)・再発後生存(HR 0.698)がTNT群で良かった。「無病生存では並んだのに全生存で勝った」という、読み方に注意が要る一本。

Background

背景・CQ

局所進行直腸癌の標準治療は長期化学放射線療法(CRT)ののち手術・術後補助療法である。これに対し、短期放射線(SCRT)ののち手術前に全身化学療法をまとめて行うtotal neoadjuvant therapy(TNT)は、治療期間の短縮と全身療法の前倒しという利点が期待されてきた。STELLAR試験は初回報告で3年無病生存の非劣性を示していたが、より長期の成績、とくに全生存への影響は未知だった。

クリニカルクエスチョン

局所進行直腸癌に対し、短期放射線ベースのTNTは長期化学放射線療法より長期成績で優れるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

中部または下部1/3の局所進行直腸癌(LARC)の患者

I
Intervention ・ 介入

短期放射線(SCRT)ののち化学療法を行うSCRTベースのtotal neoadjuvant therapy(TNT群)

vs
C
Comparison ・ 対照

標準の長期化学放射線療法(CRT群)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=5年無病生存(DFS)。副次=5年全生存(OS)、遠隔転移(DM)、局所再発(LRR)、再発後の無増悪生存と再発後生存

方法:RCT・多施設・第3相の長期追跡アップデート解析。中部または下部1/3の局所進行直腸癌の患者を、SCRTベースのTNTと長期CRTに無作為割付した。ESMO基準による高リスク患者のサブグループ解析、および遠隔転移または局所再発をきたした患者における再発後アウトカムの解析を併せて行っている。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。