生後90日以下の不明熱に段階的アプローチは使えるか ― Step-by-Step の前向き検証
Gomez B. 生後90日以下の不明熱に段階的アプローチは使えるか ― Step-by-Step の前向き検証(Validation of the "Step-by-Step" Approach in the Management of Young Febrile Infants). Pediatrics 2016.(DOI: 10.1542/peds.2015-4381 / PMID: 27382134)
外観、月齢、尿検査、プロカルシトニン、CRP、好中球絶対数(ANC)を段階的に用いる「Step-by-Step」アプローチは、侵襲性細菌感染症(IBI)のリスクが高い患者を見分ける精度の高い手法として報告されていた。本研究はこれを前向きに検証し、Rochester基準および Lab-score と比較したものである。2012年9月から2014年8月に、欧州11施設の小児救急部門を熱源不明の発熱で受診した生後90日以下の乳児2185例を前向きに登録した。IBIは血液または髄液培養での細菌病原体の分離と定義した。IBIは87例(4.0%)。Step-by-Step で高リスクまたは中間リスクに分類された乳児では、低リスク患者よりIBIの有病率が有意に高かった。IBIを除外するための感度/陰性的中率は、Step-by-Step 92.0%/99.3%、Rochester基準 81.6%/98.3%、Lab-score 59.8%/98.1%。IBIを持ちながら誤分類されたのは Step-by-Step で7例、Rochester基準で16例、Lab-score で35例だった。
背景・CQ
臨床所見と検査値(プロカルシトニンを含む)に基づく若年発熱乳児への段階的アプローチが、侵襲性細菌感染症(IBI)のリスクがある患者を見分ける精度の高い手法として近年報告された。しかしその前向きの検証は行われていなかった。
生後90日以下の熱源不明の発熱乳児において、Step-by-Step アプローチは Rochester基準や Lab-score より正確にIBI低リスク患者を識別できるか?
研究デザイン(PICO)
生後90日以下で熱源不明の発熱を呈した乳児2185例(欧州11施設の小児救急部門、2012年9月〜2014年8月)
Step-by-Step アプローチ(外観、月齢、尿検査、プロカルシトニン、CRP、好中球絶対数を段階的に用いる低リスク戦略)
Rochester基準、Lab-score
IBI(血液または髄液培養での細菌病原体の分離)の低リスク患者を識別する感度と陰性的中率
方法:前向き多施設検証研究。欧州11の小児救急部門で、2012年9月から2014年8月のあいだに熱源不明の発熱で受診した生後90日以下の乳児を対象とした。IBIは血液または髄液の培養で細菌病原体が分離されることと定義した。IBI低リスク患者を識別する精度について、Step-by-Step アプローチ、Rochester基準、Lab-score を比較した。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。